目指せ、褒め上手!
いきなりですが、みなさん褒めることって得意ですか?
子どもは「お片付け出来てかっこいいね!」と褒められると、自分が使っていた物以外も片付けたり、ある子に「着替えるのが早いね~」と声をかけると、近くにいた別の子が「○○も着替えるの早いよ!」と急いで着替えたり…園でもそんな姿をよく見ます。そう、子どもは注目してもらうことが大好きです。(特に大好きなお父さん・お母さんからの注目はとっても嬉しいはず!)「ねえ見て~!」と何度も言うので、大人は『もうわかったよ~…』って思うほどですね。
ある、600人の保護者に対しておこなった調査結果では『約6割の親が叱るより、褒める方が苦手…』と答えているそうです。褒めることに対して苦手意識がある方もおられるのかもしれませんが、子どもが欲している「注目」のパワーを利用して目指せ☆褒め上手!になってみませんか?
◎褒める(注目)をも~~~~~~~~っと広くとらえてみよう!
「えらい!」「すごい!」だけが“褒める”ではないです。褒める=注目を送るに変換して考えてみましょう。「自分で片付けしてるの!」「自分で靴下履いてるんだ」も子どもの大好きな注目になります。また言葉をかけなくても、笑顔を送ること、手でGOODサインを送ること、頷くことも立派な注目となります。
『お~思ったより簡単!』と思いましたか?
ただ、注目を送る時に気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。(これ大事です!)
①視線を合わせる(携帯やテレビを観ながら「わ~すごいね~」なんて言っていませんか?
子どもにとっては『見てくれている』ことが大事です。)
②すぐに褒める(夕方になって「そうそう、朝ひとりで着替えててえらかったね~」は遅いです。)
③具体的に(「いい子ね~」は褒め言葉として意外とNG!どの行動をしたからが子どもに伝わると◎)
④簡潔に(「片付けしたんだね!でももっと早くしてよ~」←この最後の言葉は飲み込みましょう…)
◎ささいなことから褒めてみよう!
「そうは言ってもうちの子褒めるところが…」なんて思っていませんか? いえいえ!そんなことはないはず!自分の中の褒めるレベルが高くなっていませんか? 好ましい(してほしい)行動がパーフェクトに出来るのを待っていたら、それは…まず無理でしょう(笑)
してほしいことが25%出来ていたらOKという“25%ルール”なんて言葉もあります。過去の我が子と比べて出来るようになったことに注目してみるのはどうでしょう?
昨日よりも出来るようになったこと、意外とありますよ~。
不思議なことに、褒める=注目を送ることが増えると、子どもはその褒められた行動をよくするようになり
→ 自分が認められている気持ち(自己肯定感)がUP
→ 褒められる・認められている気持ちよさを感じ、スムーズに行動出来るようになる
⇒ その結果、困ったな~と思われるマイナスの行動が減っていく…そうです。
しかし結果は気長に待つ必要があります!普段の『褒める』に今回のポイントを少しプラスして、ぜひやってみて下さいね。 (髙橋 亜美)