Column

『大変な時期にも意味がある』

今年の4月から年少になった息子。いつも8時前には保育園に預けています。8時までは乳児クラスに全学年が集まっているので、年少部屋には職員もいません。そのため朝の準備は子どもが一人で部屋に入り、保護者が口頭で指示しながら支度をさせます。
このように、息子の保育園では受け入れ前に保護者が子どもと一緒に行うことがいくつかありました。

 

受け入れ前に保護者が一緒におこなうこと

【1歳児】・手洗い ・おむつ替え
【2歳児】・手洗い ・トイレ(排尿ができたかも伝える) ・口拭きタオルをかごに入れる
      ・汚れ物入のかごにビニール袋を入れる ・洋服の補充があればロッカーに入れる
【3歳児】※部屋には保護者が入れないため、子どもが自分でおこないます。
      ・手洗い ・トイレ ・口拭きタオルをかごに入れる 
      ・水筒を水筒のカゴに入れる ・コップセットを棚に置く


息子は1歳児クラスから保育園に入園しました。
実は私自身、ぱんぷきんずの保育の流れしか知らなかったので、朝の限られた時間の中で上に記載した内容を子どもとおこなうのは“大変”という印象でした。
朝は本当に大変で、家でもストライキを起こすと出る時間が遅れ、園に着きそんな状況でトイレ、手洗い・・・・何とか保育園に預けた後は、一仕事終えたような気持ちになっていました。
そのためこの頃の私は、内心“園側がやってくれればいいのに”と思っていました。でも、今イヤイヤ期が少しだけ落ち着いた息子を見て思うのが、“子どもと一緒にお支度をする練習の機会を与えてもらってよかったな”ということです。

就学前の保護者の方から時々聞こえる「全然、自分のことをやらないんです」という悩み。
2歳児は特に“自分でやってみたい”時期なので、この時期にどれだけ自分でやらせてあげられるかが大切と考えられます。
5歳になってから親が「ほら早く」と言っても、子どもからすると“やってみたい”時期が過ぎているので、スイッチが入るのも時間がかかるのです。
小学校にあがると保育園のように職員が細かく見ることは難しく、子ども自身で考え、おこなうことが増えてきます。だからこそ今から子どもと一緒に親が出来ることを、少しずつでもしていただきたいなと思います。

大変だったことがいつか“あの時頑張ってよかった”に繋がるので・・・。     (宝田)