防災・防犯について考えよう!
先日宮城県の子ども園で不審者が侵入したという事件があったのは、記憶に新しいところかと存じます。不審者がいることを職員間で直ちに共有し、園庭で遊んでいた子ども達を室内に入れて安全を確保したとのこと。その際、職員が協力して未然に防いだ対応は、不審者がいることを知らせる合言葉が「いかのおすしが届きました」だったそうです。
■「いかのおすし」とは
「いかのおすし」とは、子どもが知らない人に声をかけられたときに、被害にあわないようにするための行動を示した、警視庁の考案による防犯標語です。インパクトがあり、子どもも覚えやすい言葉です。園でも不審者を想定した訓練の際に、子ども達に知らせています。
詳しい説明は警視庁のサイトをご覧ください。
※警視庁 『おやこでまなぼう!「いかのおすし」で毎日安全!』より抜粋 https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/kodomo/kodomo110.html
そのサイトでは、親子で確認できる「防犯チェックポイント」という情報も載っています。
■「おかしも(おはしも)」とは
いかのおすしと同じように、子ども達に知らせている標語があります。それは「おかしも」です。1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。その後、消防庁が小学校低学年の生徒を対象とした避難標語「おはし(押さない・走らない・しゃべらない)」を、教育指導ガイドラインに掲載したのを契機に、この標語は全国の小学校で使用されることになったそうです。現在はそれに一語を加えた「おはしも」又は「おかしも」が推奨されており、東京都教育委員会が都内の全ての小学校の児童に配布している「防災ノート~災害と安全~」※には、「おかしも」が掲載されています。
毎月の避難訓練で知らせているので、子ども達はこの標語のことはよく覚えていて、訓練の際も約束を守って実践できています。また、火事を想定した、口に手を当てて避難することも定着しています。
※防災ノート(小学1~3年) https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/safety/files/tokyobosai/shou1_3.pdf
■園の取り組み
園では毎年、警察の方にもご協力いただき、不審者訓練を実施しています。今回の事件後には、マニュアルや合言葉の確認を行い、園に不審者が入ってきたらどうするか、散歩先で不審者がいたらどうするかを話し合ったりしました。連絡用に無線の導入も検討しています。災害や犯罪はいつどこで起こるかわかりません。それだけに日頃から訓練をしたり、話し合ったりして、備えおくことが重要です。『備えあれば憂いなし』…防災や防犯に関する情報は、警視庁・消防庁・内閣府など公共のものから民間のものまでたくさんあります。ご家庭でも親子で繰り返し確認しておくことが大切になってきますので、この機会にぜひ確認してはいかがでしょうか。 (飯塚)