Column

エデュテイメント ~遊びながら学んで生きる力を身につける~

今年度、法人の事業計画の重点項目に「エデュテイメント」をあげています。

 

エデュテイメントとは【edutainment = education + entertainment】

エデュテイメントとは、教育の分野では随分前から使われている言葉です。

「エデュケーション(教育)」と「エンターテイメント(娯楽)」を合わせた造語。つまり

「子ども達が遊びながら学ぶことで自主的に知識を身につけていく」という体験のことです。

 

エデュテイメントが体験できる施設

 ・キッザニア

・鉄道博物館

・サファリパーク

・国立科学博物館  などなど

以上はほんの一例です。全国津々浦々楽しく遊びながら学べる施設がたくさんあります。

 

園の中のエデュテイメント

 園生活にもさまざまなエデュテイメントがあります。例えば子ども達が大好きな『クッキング』。

「作って・食べて・楽しい」活動が目的をもつことで、エデュテイメントになります。

今年度5歳児はテーマの『和』にちなんで、郷土食のクッキングを行っています。実際に調理の

手順を知るだけでなく、その地方の文化についても学んでいます。

 お散歩では「交通ルールを守る」「地域について知る」などの目的をもって出かけています。

ネイチャーゲームでは自然に触れ、多くのことを発見するなど、園内では体験できないことを

学びにつなげています。

 

モンテッソーリ教育の中のエデュテイメント

 モンテッソーリ教育の中にもたくさんあります。その中でも特に、算数教育の分野はエデュテイメント色が強いかもしれません。子ども達は1・10・100・1000という数に触れていきます。

そして4桁の演算を教具を使って行います。実際に理解はできなくても、概念を学んでいきます。

 例えば算数教育の「割り算板」。就学前に割り算が必要なのか?と思うかもしれません。

 しかし、モンテッソーリ教育で使う「割り算板」は小学校でのやり方とは違います。小人さんに同じ数のビーズを分けていくというものです。
やり方はとても簡単で、この1コずつビーズを分けるという繰り返しの活動が子ども達は楽しいのです。これによって割り算の意味、

「分けること」を遊びながら理解していきます。


一年の集大成「アクティブラーニング(テーマ保育)」「生活発表会」

 一年間継続して取り組んでいるテーマ保育がまさにエデュテイメントです。そしてそのテーマ保育での学びを発表する場が生活発表会です。その学びを子ども達と考え、話し合い、作り上げ、そしてエンターテイメントとしてお客様に伝えていく。

そのような会にできればと考えております。(飯塚)