エデュテイメント ~遊びながら学んで生きる力を身につける~
今年度、法人の事業計画の重点項目に「エデュテイメント」をあげています。
■エデュテイメントとは【edutainment = education + entertainment】
エデュテイメントとは、教育の分野では随分前から使われている言葉です。
「エデュケーション(教育)」と「エンターテイメント(娯楽)」を合わせた造語。つまり
「子ども達が遊びながら学ぶことで自主的に知識を身につけていく」という体験のことです。
■エデュテイメントが体験できる施設
・キッザニア
・鉄道博物館
・サファリパーク
・国立科学博物館 などなど
以上はほんの一例です。全国津々浦々楽しく遊びながら学べる施設がたくさんあります。
■園の中のエデュテイメント
園生活にもさまざまなエデュテイメントがあります。例えば子ども達が大好きな『クッキング』。
「作って・食べて・楽しい」活動が目的をもつことで、エデュテイメントになります。
今年度5歳児はテーマの『和』にちなんで、郷土食のクッキングを行っています。実際に調理の
手順を知るだけでなく、その地方の文化についても学んでいます。
お散歩では「交通ルールを守る」「地域について知る」などの目的をもって出かけています。
ネイチャーゲームでは自然に触れ、多くのことを発見するなど、園内では体験できないことを
学びにつなげています。
■モンテッソーリ教育の中のエデュテイメント
モンテッソーリ教育の中にもたくさんあります。その中でも特に、算数教育の分野はエデュテイメント色が強いかもしれません。子ども達は1・10・100・1000という数に触れていきます。
そして4桁の演算を教具を使って行います。実際に理解はできなくても、概念を学んでいきます。
例えば算数教育の「割り算板」。就学前に割り算が必要なのか?と思うかもしれません。
しかし、モンテッソーリ教育で使う「割り算板」は小学校でのやり方とは違います。小人さんに同じ数のビーズを分けていくというものです。
やり方はとても簡単で、この1コずつビーズを分けるという繰り返しの活動が子ども達は楽しいのです。これによって割り算の意味、
「分けること」を遊びながら理解していきます。
■一年の集大成「アクティブラーニング(テーマ保育)」「生活発表会」
一年間継続して取り組んでいるテーマ保育がまさにエデュテイメントです。そしてそのテーマ保育での学びを発表する場が生活発表会です。その学びを子ども達と考え、話し合い、作り上げ、そしてエンターテイメントとしてお客様に伝えていく。
そのような会にできればと考えております。(飯塚)