Column

子どもたちの挨拶を褒められています!

挨拶を大切にされているご家庭や職場は多いと思います。清香会でも新任研修の最初に挨拶について知らせています。

 


【挨拶とは】

「挨」は押す、「拶」は迫る意で、本来、禅家で門下の僧に押し問答して、その悟りの深浅を試すこと。

引用:小学館“デジタル大辞泉”コトバンクhttps://kotobank.jp/挨拶-23677(参照2020-9-18)

 

これが転じて、人と人が会った時に交わす言葉を「挨拶」と言うようになったようです。禅問答で相手の反応を見たり心の中を探ったりするのと同じことが、日常の挨拶でも行われています。

 

園では挨拶をする機会が多く、お客様も来園されます。再開後しばらくはありませんでしたが、8月から入園希望の園見学を再開しました。と言っても、テラスから室内をご覧いただいているので、子ども達と触れ合う機会は以前に比べたら少なくなっています。そのような状況にもかかわらず、お客様から子ども達の挨拶を褒めていただくことが多いのは喜ばしいことだと感じています。

 

■遠くから会釈をしたAさん

見学の方をお連れして、2階テラスから室内をご覧いただき説明していた時のことです。年長のAさんが遠くから私とお客様のほうを見ていました。そして目が合ったかどうかもわからないぐらい離れていたにもかかわらず、微笑みながら会釈をしたのです。見学の方はとても驚いて「今、私に挨拶してくれたのですよね?あんなに遠くから驚きました。でもとても嬉しいです」とおっしゃいました。あとでAさんに「さっきは挨拶してくれてありがとう。先生も嬉しかったし、見学の方も喜んでいました。」とお礼を言うと、はにかんだような笑顔で頷いていました。今まで子ども達に遠くから会釈をするように話したことはなかったので、Aさんの行動には正直言って私も驚きました。それと同時に、挨拶をしようという気持ちが育まれていることを嬉しく思いました。

 

■子どものお手本は大人

園での登降園時、保護者の方はまずご自分が挨拶をしてくださいます。そしてお子さんがまだ挨拶をしていないと、挨拶するように促してくださっています。子ども達が挨拶しないのは、大抵靴を履こうとしていたり、何かに気を取られていることが多いです。私はそういう場合、「今○○しているからいいですよ」とお伝えしていました。この記事を書きながら、せっかく保護者の方が子どもに挨拶をすることを教えているのに、それを否定するような言動をしていた自分に気づきました。これからは「今○○しているようなので、終わるまで待っています」とお伝えして、子どもが挨拶をする機会を奪わないようにしようと思います。

子ども達の挨拶が褒められるのは、いつも保護者の皆様が挨拶をなさっているところを見ているからだと思います。私達も子ども達のお手本であるという意識をもって、これからも快い挨拶をするよう努めてまいります。                            (飯塚)