Column

「VUCA」の時代

VUCA(ブ-カ)という言葉をご存知の方も多いと思います。

 

現代社会は、「VUCA」と呼ばれる環境に置かれています。VUCAとは、

「Volatility」  (変動性)
「Uncertainty」(不確実性)
「Complexity」(複雑性)
「Ambiguity」 (曖昧性)

の頭文字を取った言葉で、あらゆるものを取り巻く環境が複雑性を増し、想定外の事象が次々と発生するため、将来の予測が困難な状態を指す言葉です。

「変化が激しい」「先が見えない」とはいつの時代も言われることですが、5~10年前に比べて、現在は明らかにVUCAの度合いが加速しています。

引用:THE21ONELINE 河野英太郎

 

元は軍事用語として使われていましたが、いまではビジネス用語として使われています。もちろん、いつの時代にも変化はありましたが、現在の技術の進化がそれに拍車をかけ、より先が見えづらい状況になっています。

 

確かに保育業界にもこの5年でかなり変化がありました。待機児童問題が年々深刻さを増し、“保育園落ちた日本死ね”(2016/02/15)の匿名ブログをきっかけに、世間の注目度が高まりました。

 

それによりどのような変化があったかというと、保育所の数が一気に増えました。ご参考までに杉並区の認可保育園の数字をお知らせします。荻窪りとるぱんぷきんずの開園は、先のブログのすぐ後2016年4月です。その年開園した私立認可園は6園で、総数は51園でした。それ以降は毎年約20園ずつ増えていき、2019年6月現在、私立認可園の数は114園になっています。この3年足らずの間に、2.2倍になりました。これはあくまでも認可園の数字で、その他小規模園や保育室なども急増しています。

 

当園が開園した時には、これほど園が増えるとは予想もしていませんでした。そして10月からは幼児教育・保育無償化が始まります。今後保育園には何が求められていくのでしょうか。ただ一つわかっているのは、確実に少子化は進んでいくということです。

清香会の法人理念は『新しい保育の創造』です。清香会ではVUCAの時代に対応すべく、柔軟な発想と高いコミュニケーション能力をもった人材育成に取り組んでいます。予測が困難な時代かもしれませんが、未来を見据えて日々邁進して参ります。(飯塚)