Column

ボランティアとは

先日東京オリンピックのボランティアの募集が始まりましたね。応募を考えている方はいらっしゃいますか。現在募集しているボランティアには2種類あるそうです。

◎大会ボランティア

募集期間 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

活動内容 競技会場などの大会関係施設における会場内誘導・案内や受付、競技運営サポートなどをおこなう

活動日数 10日以内 1日8時間程度

募集人数 8万人

◎都市ボランティア

募集期間 東京都

活動内容 大会関係者や国内外からの旅行者・観光客等を「おもてなしの心」をもってお迎えする

活動日数 5日以上 1日5時間程度

募集人数 3万人(うち今回は2万人)

配布物は2つとも同じで、➀オリジナルデザインのユニホーム ②活動中の飲食 ③ボランティア活動向けの保険 ④活動期間中における滞在先から会場までの交通費相当(1000円もしくは一定程度)

 私は都市ボランティアなら出来るかしらと思いますが、オリエンテーションや研修もあるそうですし、どちらにしても働きながらだと条件的には厳しいと感じます。当初、大会ボランティアは無償での募集で、過去2大会のオリンピックと変わらない条件でした。公表後「拘束期間が長いのに無償なのか」などの批判が噴出し、有償に変更になりました。ですが有償にしたらしたで賛否両論あるようですね。

有償でもボランティアなのか、そもそも私は「ボランティアとは?」ということをよくわかっていないことに気づき、調べてみました。

・ボランティア(volunteer)の語源は、ラテン語の「volo」(ウォロ)

・意味は「自分から進んで〜する」「喜んで〜する」

・「ボランティア」という言葉は、17世紀の中頃からイギリスで使われ始めた。

「自警団」「義勇兵・志願兵」の意味。

・ボランティア活動がもつ最大のチカラは、「私」発であること。つまり、自分自身が気になること、好きなこと、得意なこと、あるいは憤りを感じること、放っておけないと思うこと・・・そこからスタートすることに大きな意味がある。

・義務や強制ではなく「volo」であるからこそ、たとえ自分が費用を負担して(無償)でも取り組む、という「無償性」の性格が出てくる。

・日本では、「奉仕活動」という本来の意味とは少し異なる訳語が使われるようになったことから、“自発性”よりも“善い行い”というとらえ方が広がった。                           ⇒(日本ボランティアコーディネーター協会代表理事 筒井のり子さんの記事から抜粋)

 

 ボランティア活動は「やらねば」「やるべき」というものではなく、「やりたい」という

自主的・主体的な活動ということなのですね。ただ、いくら「私」発と言っても、結果的

に迷惑にならないようにする気づかいは必要かと思います。「一人ひとりを活かし合える

住み良い社会を作っていくため、ボランティア活動の魅力をさらに伝えていきましょう」

という言葉が筒井さんのコメントの中にありました。お互いを認め合うことも大切にしな

がら、社会の中で自分がどのように役に立てるかを考えて生きていきたいと思います。

(飯塚)