Column

法人合同研修に参加して

清香会では毎年、関東の7園は全員、福岡の2園からも数名の職員が参加し、法人合同研修をおこなっています。各園からの保育の発表や、講師をお招きしての講演会が主な内容です。終了後の懇親会では、各園対抗の出し物もあり、学びありお楽しみありと、盛りだくさんな1日になっています。研修のテーマは『つながり』。たくさんの仲間とコミュニケーションを取れるように、座席は各園ばらばらにしています。

また、保育内容の充実に向けて、姉妹園の取り組みを学んだり、講師の方のお話を聞き、人間性や専門性を高めることを目的にしています。

今回はお二人の講師の方にお話を伺いました。お一人目は株式会社アイギスの脇貴志氏です。社会福祉施設の危機管理・危機対応がご専門の脇氏からは、お話を伺う機会は多いのですが、そのたびに身が引き締まります。このところ乳幼児施設での虐待報道が続いているので、今回は主に虐待とSNSについてのお話になりました。私達も虐待に対しての認識が鈍らないようにしなければと思いました。SNSでは人間が人間を監視しているような社会になっている、褒め方を勉強したらいいと思う、というお話が印象に残りました。清香会では「美点凝視=その人のいいところ見ていこう、伸ばしていこう」という考え方を大切にしています。今の時代に求められていることだと実感し、これからもしっかり取り組んでいこうと思いました。

お二人目は大棟耕介氏です。道化師として外国のコンペで賞を取っている実力者でいらっしゃいます。またホスピタルクラウン・Kちゃんとして、国内外の病院を訪ねて、闘病中の子ども達に笑いを届ける活動をなさっています。メディアに紹介されることもあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。マイクを使わず早口でエネルギッシュにお話してくださり、2時間があっという間に過ぎました。お話の合間にいくつかパフォーマンスも披露してくださいました。ホスピタルクラウンについて、最初は特に強い使命感があって始めた訳ではなかったが、喜んでくれて楽しみにしてくれることが励みになった、結果として続いている、何事においても今出来ることを一生懸命やることを大事にしているとおっしゃっていました。そのお言葉どおり、今しかない時間にすべて話したいという理由で、とても早口でたくさんのお話を聞かせてくださいました。私も笑いで癒され、またそのお人柄からも自分自身の成長への活力ををいただきました。    

園に7月29日におこなわれた講演のチラシを掲示させていただきました。私は残念ながら伺うことは出来ませんでしたが、大棟氏の活動に今後も注目したいと思います。また、『クラウンKちゃんがやってきた』という絵本と、『ホスピタルクラウン・Kちゃんが行く』という本を、大棟氏からプレゼントしていただきました。子ども達にもぜひ読んで聞かせたいと思います。果たして子ども達はどのような感想をもつでしょうか。その子なりの感性で受け止めてくれたらいいと思います。(飯塚)