5月5日は・・・
5月5日はこどもの日です。同時に端午の節句でもあります。本来「こどもの日」と「端午の節句」は別のものだそうです。
こどもの日は国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)により以下の通り定められています。(内閣府のサイトより)
【こどもの日】
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
「母に感謝する」という一文があるのをご存知の方も多いと思います。その理由はなんとなくわかる気はしますが、今回改めて調べてみると、公式に発表されているものにはたどりつけませんでした。
◎自分の命を懸けて新たな命を生み出す、母親というすごい人への感謝が込められているのかもしれない。(情報トレジャー)
◎こどもの日なのに、なぜお母さんに感謝する日かというと、こどもが産まれ成長するにあたり、どれだけお母さんの役割は大きいか、という事をこどもに考えてもらうため。(句の話題)
などがネットに載っていました。他の説もありましたが、大筋は上記のようなことなのだろうと思います。出産を経験した身としては、誕生には生命の神秘を感じましたし、本当に命とは尊いものだと常々思っています。なぜ母だけ?という疑問もありますが、父は言われなくても家長として尊敬されていたからではないかという意見もあり、法律が制定された時代を考えるとそういう背景もあったかもしれません。
また、「こどもの日」は「子供の日」と記載されず、「こどもの日」と書かれます。なぜ、ひらがなが使われるのでしょうか?
◎子どもは7歳までは神様の預かりものとされていたので、神仏への「お供え物」などの「そなえ」「供する」という意味の常用漢字の「供」を使用し、「子供」と表記されていました。しかし、一部の団体から「供」という漢字は「大人の手下」という感じがするという声が上がったためひらがな表記にしたそうです。また一説によれば、こどもにも読めるようにひらがなにしたともいわれています。(日本文化いろは辞典)
確かに私が保育士になった頃、「こども」と「あそぶ」はひらがなで書くようにと習いました。2013年6月下旬に、文部科学省は公の文書では子どもの表記を「子供」とすることにしましたが、一般的には依然として「こども」「子ども」と書かれることが多いです。「あそぶ」に関しては「遊ぶ」と漢字表記に変わってきました。子供が浸透しないのは、子どもを尊重しようという気持ちの表れなのでしょう。私もいまだに「子供」と漢字で書くことには抵抗があります。それを単なる表記上のこだわりで終わらせず、常に子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかることを忘れずに、子ども達に関わっていきます。(飯塚)