卒園を前に
平成30年4月から、保育指針が改定になります。今回の保育指針で初めて保育所も我が国の『幼児教育施設』として認められました。
教育を通して子どもが身に付けようとする事柄の中核を資質・能力と呼びます。
①知識及び技能の基礎
②思考力・判断力・表現力等の基礎
③学びに向かう力・人間性等
上記の資質・能力の三つの柱は、幼児期にそれらの基礎が培われ、小学校以上では教科等の指導により成長していきます。資質・能力と結び付きつつ、幼児期の終わりからその先へと発展していく様子を表したのが10の姿です。
◎幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
①健康な心と体 ⑥思考力の芽生え
②自立心 ⑦自然との関わり・生命尊重
③協同性 ⑧数量・図形、標識や文字などへの関心・感覚
④道徳性・規範意識の芽生え ⑨言葉による伝え合い
⑤社会生活との関わり ⑩豊かな感性と表現
上記は今まで私達が目指してきたことと何ら変わりありませんが、共有という形で小学校も交えて子どもの育ちを考えていこうという流れになったのは、とても価値あることだと思います。
先日、西田小学校の先生方が園の見学にいらっしゃいました。今まで園から学校に伺うことはあっても逆はなかったので、とても嬉しい出来事でした。また、西田保育園の年長児が小学校に体験訪問する日に、当園の年長児もお誘いいただきました。
ありがたく参加させていただきます。
年長児の担任から西田保育園との交流を呼びかけて、お互いに訪問し合う日程を決めました。ともに卒園を迎える子ども達と親しむことで、小学校への期待がより高まればと思います。他にも3月は年長さんの楽しい行事が満載です。少しでも楽しい思い出を作りたい、と担任も張り切っています。3月17日におこなう卒園式。18名の年長児が、「保育園楽しかったー!」という思いで新たな旅立ちを迎えてくれることを願っています。
飯塚 佳代子