自分の考えを述べるには
早いもので年明けから1か月が経ちました。1月中旬には大学入試センター試験がおこなわれましたが、2021年1月からはセンター試験に代わるテストとして「大学入学共通テスト」の導入が検討されているのをご存知の方も多いと思います。現在のセンター試験からは、これまでのセンター試験になかった記述式問題の導入と、英語について4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価することが大きな変更点のようです。同様に学習指導要領も2020年には小学校、2011年は中学校、2012年は高等学校と順次改定されていく予定です。文部科学省のHP「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」の中に、『グローバル化は我々の社会に多様性をもたらし、また、急速な情報化や技術革新は人間生活を質的にも変化させつつある。こうした社会的変化の影響が、身近な生活も含め社会のあらゆる領域に及んでいる中で、子供たちの成長を支える教育の在り方も、新たな事態に直面していることは明らかである。』という記述がありました。同様にその中に『判断の根拠や理由を明確に示しながら自分の考えを述べる』などの課題があげられています。
清香会は時代に合った保育を提供することを理念としておりますが、これからの時代は「自分の考えを述べる」ということが今以上に求められてくるでしょう。現在園では年長児を中心に、自分の意見を言う、相手の意見を聞くという機会を、サークルタイムと称して設けています。最初は発言できなった子も、回を重ねるうちに自分から発言するようになってきます。まずは自分の意見を言うことに慣れることが必要ですが、安心して意見を言えるような場を作ることも重要だと考えています。自信をもって自分の意見を言うためには、自己肯定感をもつということと、自分の意見を聞いてもらえるという安心感が必要なのではないか、と思います。保育の中で自己肯定感を育んでいけるような取り組みをしていきます。
*学習指導要領改定に先立ち、保育所保育指針が改定になります。
その件は次月のコラムで紹介いたします。