今こそ『わらべうたあそび』
今こそ『わらべうたあそび』
みなさんは子どもの頃、どんな遊びをしていましたか?
鬼ごっこやかくれんぼ、けん玉やコマなどで遊んでいたという方もおられるかもしれませんね。
私はわらべうたの「あんたがたどこさ」が大好きで、日が暮れるまで夢中になってボールと戯れ、楽しんでいたものです。
これらの遊びは日本の伝統文化で昔から現代まで幅広く楽しまれてきた遊びであり、『伝承遊び』とも
言われています。
今回はその中の一つ【わらべうた】についてご紹介します。
わらべうたとは、日本に古くから伝わり、手遊び歌や指遊びに使われ、時には子守唄としても長い間
歌われてきました。
そんなわらべうたには、なんと、子ども達にもたらすさまざまな効果があると言われています!
一つ目が『コミュニケーション能力の向上』です。
友達や大人との相互的な関わりを通し、コミュニケーション能力や社会性が育ちます。
また、わらべうたを歌うことで言葉や数を覚えることにも繋がります。
二つ目が『感覚の育ち』です。
歌と一緒に体を動かすことで、運動能力やリズム感を養うことが出来ます。
わらべうたには同じ言葉やリズムを繰り返すものも多く、これは脳回路の成長を促し、思考力や読解力などを伸ばす働きがあるとも言われています。
そして最後に『情緒の安定』です。
触れ合いながら遊ぶので、子どもは親しみを感じながら、大人との絆が深まり、愛されている実感を
持つことが出来るのです。
わらべうたには『人と人とのスキンシップ』や『心をつなぐ』という意味もあったのですね。
園でも「♪ おすわりやす いすどっせ あんまりのったら こけまっせ 」と、わらべうたに合わせて心地よく体を揺らす子ども達。
最後の節で職員の膝の上から落とされると、びっくりしてきょとんとする子や、落ちる感覚が面白くてケタケタ大笑いする子も…そんな姿を見て、自然に周りの子どもや大人も笑顔になるのです。
笑顔やほっとする気持ちの連鎖を感じますね。
わらべうたは『心を共有出来る日本の素晴らしい文化』。知らずに育つのはもったいないですね。
また、地域によって歌詞や旋律が違うのも、わらべうたの豊かさでもあります。
子ども達と一緒に自由に楽しく遊びながら、次の世代へと伝えていきたいものですね。
現代はIT技術の進行で、スマートフォンやテレビ、ゲームで遊ぶことも多くなり、自分の声や体を使って遊ぶ機会が昔より減ってきたように感じます。
しかし、このような時代であるからこそ、伝統文化でもある伝承遊びを通し、日本人が昔から大切にしてきた「人と人との触れ合い」に目を向けてみるのもいいかもしれません。
わらべうた『おすわりやす』⇒過去に配信された動画です。ぜひご覧ください♪