~今日は何の日~
7月に行われた七夕・夏祭り会からあっという間に1か月が過ぎました。みなさんご参加ありがとうございました。会には笹と短冊も置いていましたが、お願い事はしましたか?そもそも短冊に願い事をするようになったのは江戸時代より前のこと。その頃は女性が裁縫や織物の上達を願うだけだったようです。それが時代を経て今に残っています。子どもの頃は「〇〇になりたい!」「〇〇へ行きたい!」とたくさんの願い事をしたのを覚えています。だんだん大人になってくると願い事を書いたり口に出すことは少なくなってきますよね。
先日研修に参加した際に、“願い事や夢は積極的に言葉にしたほうがいい”というお話しを聞きました。これは引き寄せの法則というもので、実際アスリートの人や夢をかなえた人たちは卒業文集ですでにその夢を宣言していた!という話もよく聞きますよね。また、楽しい気分だといい出来事ばかり起きたりすることもあります。その逆で、何か物事に対して「嫌だな、できないな」とマイナスの気持ちを持ちすぎると、体調が悪くなったりしますよね。知恵熱のようなもの。夢をかなえる場合はもちろん口にするだけじゃなくたくさんの努力が必要だと思いますが、自分の気持ちをプラスに持っていくかマイナスに持っていくかで自分自身への影響は変わってくるということを学びました。
とはいっても毎日楽しいことを考えるのは難しいので、最近は通勤の間に今日が何の日かということを調べるようになりました。世の中ではあまり知られていないものばかりですが、毎日何かしら記念日があります。例えば8月1日は水の日や花火の日。他にはパインの日、肺の日、麻雀の日というのもあります(8月1日でハイ、パイが由来だそう)。そして8月には子どもたちにも知らせるべき大切な日があります。原爆の日や終戦の日です。私自身も小学校の頃、広島への修学旅行の際に、千羽鶴を折って持っていったり原爆記念館を訪れ、その悲惨さを学びました。74年たった今、そのことを十分に知らない子どもたちが増えているというニュースを目にしました。先日、久しぶりに原爆ドームへ行くと、周りは外国人だらけ。関心の低さを感じました。
園では毎年この時期になると原爆の日や終戦の日を知らせています。以前年長児に戦争の絵本を読み聞かせた時は、一人の子がポロポロと涙を流していました。子どもたちはまだまだ難しく、理解できない部分も多いですが、子どもたちなりになにか感じるものがあったようです。園で知らせるのはそれだけでなく、伝統行事や国民の休日、大きな災害のことなども含まれます。子どもに伝えることで、自分自身がその出来事を学び直すきっかけにもなります。知らせるときにはわかりやすく掲示したり、行事に関する絵本もたくさん出ているのでそれを活用しています。自分が教えてもらってきたように、次は私たちが子どもに伝える番です。何かの行事の時にはぜひご家庭でも絵本を探してみてください。もちろん園では今後も子どもたちにきちんと伝えていきます!
(岡先)