先日、静岡県伊豆市で初めてナイトダイビングをしました。これまで何度か潜ったことのあるダイビングポイントでしたが、夜になると雰囲気が全く違います。昼間は活発的に過ごしている生き物たちが、夜になると寝ていたり、寝ぼけてふらっとさまよっていたり。反対に、昼間は静かな生き物が活発的に活動していたりと普段見ている海の中とはまるで別世界でした。その独特な雰囲気の中での初めてのダイビングに「本当にできるかな」と不安な気持ちと同時に、「新しいことに挑戦できる」というワクワクした気持ちがありました。

いざ潜ってみると、不安な気持ちはあっという間に消えてなくなり、思う存分楽しむことができました。

それも周りの人達のあたたかなサポートがあったからです。初めての夜の海を覗いたことで新たな発見もでき、さらにダイビングを好きになりました。

後日、夜の海の中でどんな魚を見たのか、子ども達に写真で紹介しました。興味を持つと、お部屋の中にある魚の図鑑を持ってきて「色が綺麗だね」「この魚、毒があるって！」と調べたことを話してくれました。中には、「この魚は危険だから、先生も気をつけてね」「この魚見たことあるよ」と心配して教えてくれたり、自分の体験を話してくれる姿も見られました。

今年の園のテーマは「興味の種」です。人は自分が知らないことを吸収していく力があります。この一年の中で、日々の生活やテーマ活動を通して、子ども達の中にたくさんの種を蒔くことができたかなと思います。これから興味の種にどのような水や肥料を与え、どのように成長していくのか…楽しみですね。

新しいことにチャレンジするということは、たくさんのドキドキやワクワクとの素敵な出会いがあります。その反面、子ども達も「これまでと何か違う」という変化に敏感になり、不安な気持ちを抱いてしまうことも考えられます。（私が夜の海で感じたときと同じように…）そんなときはより一層、一人ひとりに目を配り、気持ちを受け止めながら丁寧に関わっていきます。そして、その先にある発見することの楽しさや嬉しさを伝えていきます。みなさんも新しいことをスタートしてみませんか？