固定観念
『固定観念』とは…?
辞書には、「いつも頭から離れないで、その人の思考を拘束するような考え。固着観念。」とあります。物事の得意、不得意、好き嫌い…誰しも必ず一つはありますよね?そして 「できないと思う」「絶対無理」「嫌だ」という、マイナスな考えばかりがいつの間にか、あなたの思考を拘束しているかもしれません。
私は本を読むことが苦手で小学校の時から、朝の読書タイムはとても苦痛でした。ただそこに書いてある文字を読んでいるだけ。本のストーリーは全くと言って良いほど頭に入ってきませんでした。「本を読むのは嫌い」という固定観念が頭から離れないでいたと思います。そんな経験から大人になっても、なかなか本を読むことがありませんでした。
でも、あることをきっかけに本を読めるようになったのです。それは、友達との待ち合わせで立ち寄った古本屋さんでのことでした。先に集合していた一人の友達と話し合って、「あれこれ買わないように鞄を車に置いて、500円玉だけを持って集合時間までその辺をふらふらしよう!」という提案でした。古本屋さんに着き、本の値段を見ると500円で2冊買えるほどとても安い!そこで私が感じたことは…“こんなに安いなら一冊買ってみてもいいのではないか。読まなかったら読まなかったで、安いからいいか。”と、思い
観たいと思って観られなかった映画の単行本を買いました。また通勤電車の中で読みながら“携帯電話をいじっているより、本を読んでいる方が知的に見えてかっこいい!”と密かに思っていたのも事実です。これをきっかけに電車に乗る時は必ず本を持つようになり、電車に乗る時間が長ければ長い程、“やったー!たくさん本が読める”と今は喜んでいます。
このことから、“私は本を読むことが嫌いだったのではなく、読みたい本に出会えていなかったんだ”“もっと早く読みたい本に出会っていれば…”と思いました。
子ども達はどうでしょう?「やったことがないから、やりたくない。」「失敗したらヤダ」ということがあります。でも、子どもはいつでも前向きで、探究心を持っています。できないな~と思う気持ちもある、でもやってみたい!という気持ちの方が段々と強くなっていきます。気付いたら「どうやってやるの?」と子どもの方から聞かれることが多いです。
そこで私たちの出番です!「今忙しいから無理」「危ないからダメ」と断ることは簡単だと思います。でも、そこをあえて“どうやったらできるのかな?”と難しい方を選び、私たちと一緒にチャレンジしませんか?“できない”“危ないからやらせてあげられない” という固定観念を無くして、できないと思うことでもできるように考えることで子どもが「できた!」と、達成感でいっぱいの笑顔になります。喜びは幸せにもつながります。
“できない”と思うことがあった時は、ぜひ教えて下さい!
ヒント:子どもは大人のやっていることをよく見ています。じーっと、側で見ていたら
それは…「やってみたい!」の合図ですよ! (ソム)