Column

卒業研究発表会に参加してみて

先日、私の母校である東京福祉専門学校の卒業研究発表会に招待され、参加してきました。

3年間の集大成として、学生達が『きょうだいとひとりっこの育ちの違い』『20年後の社会と子どもについて』『子どもへのコーチング』など、さまざまな興味深いテーマを研究・発表していました。

前回のコラムにも書きました、大塚りとるぱんぷきんずに見学とインタビューに来た学生のグループは、『設定保育と自由保育の子どもの育ち』について発表をしていました。

自由保育のメリット・デメリットや保育者の関わり方、保護者からの需要など、とてもまとまって

いて素晴らしい発表でした。

 他にも、さまざまなテーマの発表が進んでいく中で、私が興味を惹かれたのは『自己肯定感を上げる

には』というテーマです。

 

・なぜ日本人は他国と比べて自己肯定感が低いのか?それは、自己肯定感は周囲の影響を

受けやすいからではないか。

・自己肯定感が低い大人に囲まれた子どもは必然的に自己肯定感が低い人間になってしまう。

・自己肯定感を上げるには、短所ではなく自分の長所を見つけることである。

 

といった内容でした。

私達の法人でも良いところ、素晴らしいところに目を向ける、美点凝視を行っているので、『短所では

なく、長所を見つける』というのはとても共感できるものでした。

また、私が考える自己肯定感を上げるためのもう一つの方法として、スライディングというものが

あり、それをお勧めします。

スライディングとは、短所を長所に言い換える手法です。例えば、

 

・優柔不断⇒慎重である

・流されやすい⇒柔軟な対応ができる

・こだわりが強すぎる⇒最善の追求

 

といった感じです。

人間は長所より短所が浮かびやすいと言いますが、短所を長所に変えることで、長所の数は単純に2倍以上になります。

また、長所だけでなく、いやなことがあった時などの気持ちの切り替えにも役立ちますので、ぜひ使ってみてください♪

今回、卒業研究発表会に行き、たくさんのテーマや情報を聞く中で、私が卒業する時にはなかった

情報や研究もたくさんあり、時代はどんどん進化しているということを改めて実感しました。

私達法人の理念でもある『新しい保育の創造』を実践するためにも、時代に取り残されないよう常に

世間の情勢に気を配り、自ら情報を取りに行き、時代に合わせた保育を実践していきます。

(中野)