自己肯定感ってどうやって育むの?
保護者の方や職員、お友達との関わりの中で育まれるものはたくさんありますが、今回は
『自己肯定感』についてお話をします。
自己肯定感とは何かというと、文字通り「自分は生きているだけで価値のある存在なんだ」「必要とされている」などと自分が感じる、前向きな感情のことを言います。
成長の段階で、自己肯定感を高めることが大切だということは、いろいろなところですでに保護者の方々も耳にしていることと思いますが、では、どうして大切なのでしょうか。
まず、自己肯定感が低いとどうなるかと言うと、当然、小さな失敗で自信を失ったり、自分はダメな
人間なんだと思い込んだり、落ち込んだ人生を送りやすくなってしまいがちです。しかし、反対に
自己肯定感が髙い人はそんな自分も受け入れながら楽しく、前向きな明るい人生を送ることが出来ます。
子ども達にはもちろん、後者になって欲しいと思いますよね。
主に自己肯定感は幼少期に育つとされています。その中で大切にしたいのは大人との関わりです。
どのように褒め認めたか、間違いを話し関わったかによって、大きく変わります。では、私達大人は、
どのように関わるべきか、難しそうと思うかもしれませんが、簡単な魔法のフレーズをご紹介します。
★1つ目は子どもが言ったことを繰り返す
例えば、子どもが転んでしまった時。子ども「痛かった」大人「痛かったのね」と、まずは子どもの気持ちに共感していくことが大切です。繰り返してもらうことで、「お母さんも同じ気持ちなんだ」と安心します。
★2つ目は何か注意をしたい場面でもまずは気持ちを受け止める
例えば、靴下が上手く履けなくて泣いてしまったとしても「履けなかったの、頑張ったね」と子どもの気持ちを代弁して伝えてあげます。更にスキンシップを取りながら話をしていくと、より安心感が持てます。気持ちが落ち着いてからどうしたら良かったか、一緒に考えたり、伝えたりすると自己肯定感を
下げずに関わることが出来ます。
人はマイナスな面に目がいきがちで、子どものためと思っているつもりが「~も出来ない」「~もしない」など出来ないことばかりを言葉にしていることがもしかしたらあるかもしれません。
そこで!!親子で自己肯定感アップの方法があります。それは親子で出来たことを日記にしていくことです。なんでも小さなことを書き留めて行くだけで良いのです。1週間記入したらお休みの日などに
一緒に見返してみましょう。もしかしたら子どもの出来ることの多さに驚き、大人も認められて一緒に
気持ちを高めることが出来るかもしれませんね。試してみると楽しいかもしれませんよ!
自己肯定感の育つ大切な時期に関わっている私達保育士も、常に子ども達への声掛けや関わり方を
模索し、検討しています。
これからも、お当番さんやお手伝いなどを通して、「ありがとう」「手伝ってくれて助かったよ!」など、私たち大人もしっかりと子ども達に感謝の気持ちを伝え、一人の人として認め合った関わることを大切にしていきます。 (副主任 岩田)