Column

地域に・・・

大塚りとるぱんぷきんずが開園すると決まってから、職員皆で散歩コースを決めるために、地域を歩き回りました。
その際、アトレビルの方々、商店街の方々、天祖神社方々、町会長、駅長、交番の方など、様々な方と出会いました。
そして、開園後は職員と子ども達みんなで地域の方々に挨拶したり、行事にご招待したりなどして、
少しずつ理解をしていただき、暖かい言葉をかけていただけるまでになりました。

私は、子どもは保護者と保育士だけでなく、地域の方々にも育てていただきたいと思っています。
今の時代は、昔のようにはいかず、誰とでも話していける・・・という感じではないのかもしれません。
いろいろな人がいますからね・・・。

最近は、「子どもの声がうるさいからもっと小さい声で遊ぶようにしてほしい」
「うるさいから朝は園庭で遊ばないでほしい」など
厳しいご意見も多いですよね。

当園は、そんなことはなく思い切り園庭でも遊べますし、恵まれていると思いますが。
子ども達が地域を歩くと、いろいろな方々が声をかけてくれます。
その中で育つ社会性はかけがえのないものです。

清香会では「心育」というものも大切にしています。
心育とは、道徳心のようなものです。

ここで、昨年の年長の取り組みを一つお伝えします。
カモミールやメリッサはよく天祖神社の境内で遊ばせていただいています。
いつも、遊ぶ前には必ず参拝し神社の方に「遊ばせてください」と言ってから遊びます。
まだ、乳児ですが、小さいころからこのように、人に感謝する気持ちや礼儀的なものは、
職員が見本となって見せていきたいと思っています。
わからないながらも、子ども達も真似をして頭をぺこりとさげています。
そんな昨年のある日、年長さんに「カモミールさんたちは
いつも神社で遊ばせてもらっているから何かお礼ができないかな?」と問いかけてみました。

すると、子ども達から「何か買ってあげる?」との声が。
どうやらお礼イコールプレゼントをあげるというふうに思っているようでした。
「お礼は、何か買わなくてもできるよ。お金を使わないで子どもでもできることないかな?」と問いかけると、
「どんぐり拾ってあげる」「折り紙折ってあげる」「うたをうたってあげる」と
子ども達は、今までの経験から自分たちができることを必死に考えました。
そんな中、ある子が「掃除できる」と発言!!その言葉待ってました。
さっそく園から掃除用具を持ち出して、神社のお掃除に行きました。

終わった後は「ありがとう」と言ってもらい、
何だか人のために役立つことって気持ちがいい!!ということを味わった子ども達でした。 今年は、初めて地域の御神輿を担がせていただきました。とても、楽しいひと時でした。
地域の方々との触れ合いは、子ども達だけでなく職員をも育ててくれると感じました。

これからも、大塚りとるぱんぷきんずは地域とともに成長したいと思います。
そして、私たちも地域のために、貢献できることを探し、
子ども達とともにできることをおこなっていきたいと思います。

                     (岩澤)