Column

「選択する」ということ

法人が大切にしているモンテッソーリ教育ですが、地域の方からも「モンテッソーリ教育に興味が
ある」という声を聞く機会が増えたように感じます。
著名人の方々が受けた教育、ということもあって徐々に名前が知れ渡ってきました。
たとえば…
プロ棋士の藤井聡太さん・オバマ前大統領・Facebook/Google/Amazonの創設者などなど。
モンテッソーリ教育の目的を一言でいうと「自立」です。
自分で考え選択できる人に育ってほしい、そんな想いがこめられています。
そのため、私達が受けてきたような一方的に指示される教育方法とは違います。

最近では小学校でも子ども達だけでディスカッションする時間や、テーマについて調べたことを
プレゼンするなどのカリキュラムも多く組み込まれてきています。
子ども達自身、考えや想いを伝えあう機会がどんなに大切か、をモンテッソーリは100年以上前から説いてきたのですね。
園ではこうした教育の流れを踏まえて、数年前からサークルタイムという機会を取り入れています。
自分の話を聞いてほしい、だから相手の話も最後まで聞くんだ!と一人ひとりの話に耳を傾けたり、
テーマに沿ってディスカッションしています。
自分の「おもい・考え」を話す経験をすることで、自分の意見を臆さずに、自信を持って伝えられる
ようになります。
そして相手にも「おもい」があることを理解できる人へと成長していきます。
上の学年になれば「子どもが考えて行動する」機会も増えます。
ビュッフェや選択制保育も、その機会ですね。
私達職員は子どものそばに寄り添いはしますが、決して手を出し過ぎたり、世話を焼くのではなく、
子どもの能力を引き出せるように、よく観察をするようにしています。
活動の準備や後片付けも子ども達と一緒に行い、何をするにも事前準備と後始末があることを体験します。
そうすることで、〇〇をやりたい!とアイディアが浮かんだ時に、その前後にどんな活動や準備が必要なのか想像がつくようになり、順序だてて物事を考える思考力も身についてきます。
【子どもは動きを通して学ぶ】とも言われています。
この大切な乳幼児期の間に、たくさんの経験を積んで【自立=自分で考え選択できる】ように、家庭や園の皆で見守っていきましょう。                                                 (中川)