Column

パリオリンピックから考える

パリオリンピックをご覧になっていた方はいらっしゃいますか?

17日間とはいえ、あっという間に終わってしまった印象です。

今季の大会では、32競技329種目が実地され、約1万500人の選手が参加しました。

日本からは409選手が参加し、金20個、銀12個、銅13個と計45個のメダルを獲得!

特に金メダル数は海外五輪では過去最多だった2004年アテネ大会の16個を上回ったそうです。

私も見られる限り視聴していたのですが、日本時間だと夜間~明け方の競技が多く、子育てしながら

となると、なかなか思うようには見られなかったのが現状です。

そんな中でも、感動したのは柔道女子52キロ級に出場した阿部詩選手の試合でした。

連覇をかけた戦いでしたが、惜しくも2回戦で敗退してしまいました。

あの時どれだけの努力をし、どれだけ悔しい思いをしたのか…私達には、はかり知ることが出来ません。

本人にとっても見ている側も、あの一瞬で勝敗が決まる。

けれども本人が、あのわずかな時間にかけた4年間の努力は並大抵のものではないはずです。

どの選手も、家族やコーチの想い、サポートしている企業の想い、日本で応援している人達の想いを

背負っているわけですから、そのプレッシャー(心持ち)にもエールを送りたいです。

その他、今大会より新種目となったブレイキンや2020年の東京五輪から継続種目のスケートボード、スポーツクライミングなど日本選手も大活躍で盛り上がりを見せていました。

色々な背景や感動を1試合で感じさせるスポーツ(オリンピック)は、本当に素晴らしいと思いました。

一方、今回のパリオリンピックでは【ネットリテラシー】についても考えさせられました。

『インターネットを正しく理解し、適切に判断・運用できる能力』だそうですが、オリンピックに関しても辛辣な表現があり、とても気になりました。

ネット上のものが正しい情報かどうか見極める必要性や、一度発信した情報は永遠に残り続けるという特性を理解し、トラブルを回避しながら正しく利用することが、ネットリテラシーです。

今回のパリ五輪でも、どれだけの人がネットの情報に左右されたでしょうか。

先ほど述べた阿部詩選手の、あの悔し涙でもネット上では様々な意見が飛び交いましたし、海外の女子ボクシング選手に対しても同様です。

個人で意見を持つことは自由ですが、ネットのような非対面のコミュニケーションの場合、批判的な感情の書き込みが多く、「相手を傷つける発言になっている」とも思っていないそうです。

ネット社会と言われているほどネットが普及した現代で、子どもがスマホを持つのは何歳ぐらいと考えていますか?

これからを生きていく子ども達が善悪を理解し『自分も他人も尊重する・自立と思いやり』が体現でき、

ネット上で上手く付き合っていけるには、大人の援助が必要です。

オリンピックの話に戻りますが、次は2026年イタリアのミラノ、コルティナで開催される冬季オリンピックで、冬ならではのスポーツも楽しみです! 

そもそもオリンピックは【世界的なスポーツの祭典で、スポーツを通した人間育成と世界平和を究極の目的】としています。

本来の意味で選手を応援し、そのパフォーマンスから感動と勇気をもらい、お互いが高め合えるフェスティバルになるといいですね!                                 
                                                 (中川)