概念(物事の大まかな意味)は大人が教えることです
新入園の皆さん、在園の皆さん、この1ヶ月いかがでしたか?
この時期は特に、子どもの内面(心)の成長がかなり大きかったのではないでしょうか?
子どもが大きくなるにつれ、『○○が出来るようになったら○○してあげよう!』などと考えて、成長を楽しみに待っているのではないでしょうか?
しかし、その時期はあっという間に過ぎてしまい、日々の生活に追われている間に、やってあげようと思っていたことをする必要なくなる。…なんてことありませんか?
例えていうのなら、『トレーニングパンツ』。
「この絵柄が好きそう」と思って買っておいたのに、実際には使う間もなくスグ普通の布パンツで過ごせるようになった、とか。子どもの成長って、本当に早いものです。
さて入園のしおり(動画も見て頂いていますね)でもお伝えしていますが、清香会で大切に
考えている中に『子どもの自立(自律)』があります。
大人は『自分の思い通りに動けること』が当たり前だし、大前提だと思っていますよね。
一方、子どもは知らない事がたくさんありますから、何でも触って(赤ちゃんなら舐めて)確かめて、それを思い通りに上手く出来るようになるまで何回もくりかえし挑戦(練習)します。
大人から見ると『また、やっている…』と思うのですが、子どもにとっては大事な時間です。
だからこそ出来るだけその時間を保障してあげるのが、子どもの自立へ向かう手助けになります。
ただ、ここで大事にしてほしいことがあります。子どもはまだ『善悪の判断』が付いていなかったり、『概念を学んでいる』最中だということです。そこは大人がコントロールして正しいことを教えることも大切です。つまり『型』や『常識』『ルール』『マナー』があることを伝えるです。
例えば…
◎和食の時はお茶(ミルクではなく)
◎食事の前にお菓子や甘い飲み物を摂らない
◎午前中は「おはようございます」、昼を過ぎたら「こんにちは」、夕方以降は「こんばんは」
◎降園時「さようなら」をしたら、園内や駐輪場で遊んだりせず帰る
◎使った物は「次の人のため」に、綺麗にきちんと戻す
◎間違えて物を壊してしまったり、人にぶつかってしまった時にも「ごめんなさい」と言うもの…
言いだしたら切りがないですが、人として社会の中で生きていくためには、大切なことです。
子どもだって、社会の一員ですから。子どもも普段の生活の中で何度となく言われて育つので段々身につきます。最近では「怒らない」「褒めて育てる」という言葉だけが独り歩きしているように感じます。上記のような「人として、皆と一緒に生きていく」ことを考えたら、【正しいこと】や【必要なこと】は【教えてあげる】のが、子どもにとって大事で、親切なことだと思います。
毎回お伝えしていますが、子どもは大人の皆で育てていきます。
子どもの自立のために、ウチの子だけでなく、どの子にも『目を掛け、手を掛け、気に掛け』て、いきましょう!
(加賀谷)