基本的なマナーは大人みんなで伝えましょう
5月のコラムでも生活習慣のことを挙げましたが、今回はちょっとしたマナーや、身支度について
考えてみます。
皆さんも子どもの頃、親や周りの大人から教わったこと、または大きくなって聞いて気をつけるようになった、など、マナーに関することは色々ご存知だと思います。
例えば箸の持ち方や、扱い方にマナーがあること=箸で小鉢を手前に引き寄せない、とか、いくつか
ある器の上を箸で『どれにしようか』迷って動かさない、など。
また、食事中は大声を出したり、ふざけたり、トイレ関係や虫の話題など、人が不快になるような話は出さない。
ヒジを机や椅子の背もたれや肘掛けにつかない、なども言われことありますよね?
そういうマナーや作法は、何度も何度も聞いているので今でも残っているし、自然と身についているん
じゃないでしょうか?
保育園では、例えばオムツ、パンツやズボンを脱ぐ時『両手を使って最後まで脱ぐんだよ~』
『しゃがんで(または座って)脱いでみてね』と教えます。
お家でも立ったまま、お尻の辺りまで下げると、その後は足だけで何とか足元まで下ろし、最後は足の裏で踏んづけながら脱いでいませんか?(笑)
これって、普通のことでしょうか?
子どもとどこか外へ行った時この脱ぎ方をして、知らない人から『あ〜教わってないのね』と思われるのは、悔しいと言うか、恥ずかしいな、と思ってしまうのは私だけでしょうか…
私はよく『子どもは大人みんなで育てるもの!』と言っていますが、こういう躾的なことも含めて、
諦めずに何回も伝える方がいいと思います。
それから靴下や靴を履く時。
(さすがにマジョラムでは見られませんが)両足をピーンと伸ばして出すだけで、自分で履こうと
しない=何も言わず履かせてもらうのを待っている子もいます。
もちろん園では『上手に履けるかな〜?』『スゴイね〜出来るね〜』『待ってるから履いてみて!』
などと言いながら、少し手伝いつつも、自分の力で履くことを勧めます。
お家だと、特に朝は忙しくて、ついやってあげてしまうかもしれませんね。
それはよくわかります。
ですから時間のある時には、子どもが出来るまで待ってあげて下さいね。
子どもにとって一番の幸せは『自分のことが自分で出来ること』です。
自分の思い通りに身体も動かせて、手先も細かく動いて、やりたいことが自由に出来るからこそ、
楽しくて幸せなんです。
つまり『自立=自律』しているわけで、これは大人にも当てはまりますね。
乳幼児期に体験したこと、見聞きしたことは、頭の片隅にず〜っと残ります。
だからこそ、丁寧に根気よく何回でも、教えましょう。
モンテッソーリも『教えなさい、教えなさい、また教えなさい』と言っていますが、何回でも
正しいやり方を伝えることで、自然にマナーなど身についた、素敵な人になりますよ! (加賀谷)