Column

平和について考える

今年は戦後76年。

子ども達の曽祖父母の時代に起きた出来事=第二次世界大戦という感覚でしょうか。

私の両親は戦争を体験していますが、保護者の皆さんのご両親は、ほぼ戦後の生まれの方だと

思います。

それだけ身近な感覚(出来事)ではないかもしれませんね。

私は両親の体験談を聞くなど、育った環境としては、戦争・平和について考える機会が多かったように思います。

高校の修学旅行が九州で、長崎の原爆資料館に行ったことで真実を知り、受けた衝撃は私にとってとても大きなものでした。

それが印象的だったので、高校最後の文化祭で『原爆展』をやろう、という企画を立てました。

ただ残念ながら当時のクラスの雰囲気は「面倒くさい…」だったので、私は「一人でもやる!」と言って、準備を始めました。

中野区の図書館から原爆の10分程の無声アニメーションを借りて(当時は16㎜フィルム)映写が出来る先生に頼んで何回か上映したり、当時の記録の写真パネル(1m程の大きな写真)を借りて展示したり…

そのうち面倒がっていたクラスメイト達も、お客さん用のお土産を作ってくれたり、飾りつけを

手伝ってくれたり…その結果、参加者のアンケートも好評で成功裏に終わりました。

 そんな経験もあり、20歳頃、長崎での「原水爆禁止世界大会」に中野区の若者(笑)代表として

参加させて頂く機会がありました。

そこでは、世界中から「平和存続のために、二度と戦争の惨禍を起こさない!」と熱い想いで

集まってきた人達に感動をもらいました。

大会での熱いメッセージを聞き、被爆国に生まれたからこそ、語り継がなくてはいけないな…と強く

思った体験でした。

園では毎年この時期になると、戦争関連の話を取り上げます。

絵本を読んだり、資料を見せたり…

今はまだ理解が出来なくても、何か感じるものはあるはず。

この先の世界を作るのは、この子ども達ですから、しっかり平和の尊さを伝えていきます。

ご家庭でも、ぜひ「平和について」子どもと話をしてみて下さい。

 

最後に私が子どもの頃に歌った曲の歌詞を紹介します。

『青い空は』

青い空は 青いままで 子どもらに伝えたい

燃える8月の朝 影まで燃え尽きた

父の母の きょうだい達の

命の重みを 肩に背負って 胸に抱いて

                                     (加賀谷)