大きくなって、賢くなって…
以前、こんなことがありました。
年長児数人が、おやつの準備でランチルームに来ました。
机を拭いた後、机の上に置くセット(こぼし紙と机用の布巾)を並べる時に、その机用の台布巾が足りません。(子どもは「机拭き」と呼んでいます)
私が「何枚、足りないの?」「今、何枚あって、机は何台あるかな?」と声を掛けました。
Aさん「机拭きが5枚しかない…」
B君は机の数を数えて「11~」
C君「じゃあ、机拭きは、あと11枚必要!」
加賀谷「そうなんだ~。あと11枚あればいいのね?」
D君「待って!」と言って机を数え始めました。「1,2,…5でしょ」続きの机から、また「1,2,3,…6」と数え、「違う。あと6枚あればいいんだよ!」
…驚きました。
年長でも、こういう風に考えて答えが出せる、というのは本当にスゴイことだと思います。
きっと今までの育ちの中で、そういう豊かな体験があったのでしょう。
大人もそうですが、経験(実体験)に勝るものはないですね。
今までも園生活では「モンテッソーリ教育・スポーツ教室・英語教室(KOKORO・ライモー含む)・
あるて・食育(菜園・クッキング含む)・IQパズル・そして外遊び…」など多彩に活動していることをお伝えしています。
加えて、子ども同士の関りからもたくさんのことを学びますが、普段の家庭でのコミュニケーションと、子どもの育ちを考えての言葉掛けでも、本当にいろいろなことを身に着けます。
今の世の中はコロナの影響で、実体験も少なくなっている状況がありますね。
(仕事でのテレワークや学校でもオンライン授業が進んでいますね)
でも大人の「考えての言葉掛け」によって、子どもの中にも広がりが出てくると思います。
家庭でも、子どもにいろいろな視点から質問して、子どもが考えて答えが出るような楽しい会話を
たくさんしてみて下さい。
まだまだ面白いことを言う時期なので、楽しんで育てて下さいね。
さて、以前にもお伝えしましたが、平成29年に「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」が改訂
された時【幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿】というカテゴリーが出されました。
①健康な心と体 ②自立心 ③共同性 ④道徳性・規範意識の芽生え ⑤社会生活との関り
⑥思考力の芽生え ⑦自然との関り・生命尊重 ⑧数量・図形、文字等への関心・感覚
⑨言葉による伝え合い ⑩豊かな感性と表現
この【10の姿】も、園と家庭など子どもを取り巻く全てから学び、成長して獲得していきます。
園生活も大事ですし、家庭での生活も大事です。
大人皆で子ども達を「賢くて、ステキで、自立した人」に育てていくために、「笑顔で前向きな言葉で、子どもの全てを認める」ことをしていきましょう。
そして子どもと一緒に育っていきましょうね! (加賀谷)