子どもの気持ちを認めること
自粛お願いの期間も終わり、ほとんど以前と変わらない生活に戻ったご家庭も多いと思います。
家庭で乳幼児を見ながらの生活は、仕事だけでなく家事なども、なかなか捗らなかったことでしょう。
反対に子どもに手伝って貰って、成長を感じる場面もあったでしょうね。
いずれにしても、コロナの影響で、考え方や価値観も少し変わったかと思います。
自粛のご協力、本当にありがとうございました。
さて、以下はモンテッソーリ女史の言葉です。
『子どもは各自、自分のプログラムを持っていて、それに沿って成長していきます。』
確かに一人ひとり時期は多少ずれているものの、同じように興味を示したり、発達を遂げているのがわかります。
そのプログラムに即して、大人は子どもの成長の手助けをしていくことが大切です。
その時のポイントは『子どもの育ちを妨げないように、必要なところだけ手伝う』ということです。
どういう風にしたらいいのか…なかなか難しいですね。
子どもには大人とは違う時間が流れています。
子どもだからこそ、興味を持ったものにはじっくり時間をかけて向き合わせたいですね。
そのためには、子どもが何かに集中している時に「何してるの~?」とか「それ上手だね」などと
声を掛けない方がいいのです。
それが遊びであっても、ただ何かをじっと見ている時も、です。
ぜひそっとして、観察してみて下さい。
子どもはそれが終わると(十分満たされると)満足して次のことに興味が移ります。
その『十分に出来た』という気持ちの積み重ねが、集中力を高め、自信にも繋がっていきます。
この繰り返しが本当に大事なことなんです!
子どもの方から「見て~!」とか「これどうやるの?」と聞かれる以外は静かに没頭させてあげて
下さいね。
また、モンテッソーリの『子どもには自ら学び、育つ力がある』を実現させるために、大人が子どもの育ちを『待つ』ことも、とても大切です。
ただ、生活の中では(特に朝などは)そんなこと言っていられない時もありますよね…
よく『子どもの気持ちに寄り添う』と言いますが、それは子どもの気持ちを「そうだね」「出来たね」
などと言って認めることで、決して『子どものワガママに付き合う』ことではないです。
先程のように、じっくり遊べない時や没頭させてあげる時間がない時はもちろんあります。
そういう場合は「今は○○だから出来ないんだよ」と説明をする。
なぜ今は出来ないのかを伝えて、『ダメなものはダメ』とはっきり言う。
子どもも実は『諦める』経験をたくさんするのも大切なんです。
そこで大泣きしても、大人として負けないで下さいね。子どもは反応をよく見ていますから。
例えば「帰りにやろうね」とか「今度ここに来たらしようね」と約束し、本当にその時がきたら
「この前やるって言ってたね」と実現(約束を守る)するのもいいと思います。
子どもの手助け=認めて、待って、成長を楽しみながら育てていきたいですね。 (加賀谷)