Column

地球温暖化~オーストラリアの森林火災~

皆さんもご存知だと思いますが、昨年の9月からオーストラリアの森林火災が未だに続いて

います。

以下の写真はNASAから写したオーストラリアの様子で、島、全体が燃えている、というような状況です。

                 

なぜ、このような火事になったのか…

コアラの食糧であるユーカリの木が多いのは有名 ですが、この葉っぱはユーカリ油を多く含んで

おり、太陽の熱でも自然発火してしまう。

そして一度火がつくと、なかなか消すことが

出来ず、どんどん燃え移ってしまうそうです。

「火事と戦う2人のボランティア消防士を含む   29人が死亡し、数千棟を超える建造物が焼失した」と、2020年1月11日時点で伝えられています。

その上「10億匹にのぼる野生動物が犠牲になっている今回のオーストラリアでの山火事は、人間の生活の影響がどれほど大きな犠牲を自然環境に与えているかを浮き彫りにさせた。」と報じられています。

昨年の12月、オーストラリアでは気温が50度に迫り、史上最暑日を記録した、とのこと。

それが原因でオーストラリアは深刻な水不足に悩まされており、水を求めてさまよう動物の姿が各地で目撃されているそうです。

「今回の森林火災によって動物の生息地の広範囲が消失してしまったため、食料不足など、生き

延びた動物たちの危機は長期的につづくこととなる。」とも言われています。

現在では焼け野原にニンジンとサツマイモを投げ入れ、生息数が激減しているオグロイワワラビーを始めとした動物たちを救うための取り組みが進行中なのだそうです。

 

一方、ブラジルのアマゾンで多発している火災によって、これまでにない規模の熱帯雨林が焼失している、というニュースも非常に気になりますね。

アマゾンは地球上の酸素の2割を生み出しており、また、3万品種の異なった植物や2500種類の魚類、1500種類の鳥類、500種類の哺乳類などが生息している、生き物の宝庫です。

前回も環境問題、エコについて書きましたが、本当に危機的な状況が迫っているのがわかります。

地球は人間だけのものではない…当たり前ですよね。

20年後、この子達が大人になった時、安心で安全な地球でいられるでしょうか?

まずは本当の状況を知り、自分でも出来ることから始めましょう!

子どもに伝える、ということも大事なので、園でも世界のさまざまな出来事を紹介していきます。

ご家庭でも、ぜひ環境問題を身近で自分達のこととして捉え、子どもとの話題の1つにしていって

下さい。                                (加賀谷)