本物志向 part2
先月、清香会は【本物志向】なのです。
と載せましたが、(手前味噌ですが)これにもう少しプラスして書かせていただきますね。
今までにも幾度となく“子どもだから本物を!”という話をしていますが…
なぜでしょう?
園では子どもが触る物は、なるべく本物を用意しています。
木製や陶磁器、石、布、金属、ガラス…それとプラスチックとでは手触りが違いますよね。
自然の物と、そうでない物とでは、やっぱり感じ方が違う。
子どもの皮膚は大人よりずっと薄いです。
つまり感じ方もダイレクトに伝わるということですね。
ぬくもりや温かみ、冷たさや、つるつるざらざら、など敏感である子ども時代の触覚で、その物
自体を感じるのは脳にも良い刺激があります。
⇒モンテッソーリの感覚教育にも「触覚版」「温覚版」「重量版」など、手で感じられる教具があります。
よく「五感を通して感じることは大切」と聞きますが、その1つの触覚(皮膚感覚)は「露出した脳」と言われるそうです。
生まれて最初に発達し、死ぬまで衰えないのが触覚とのこと。
だから子どもにも、お年寄りにも、擦ったりスキンシップしたり、ということが大切なのですね。
園で子ども達に用意するのは、出来るだけ自然の物を使いたい、という考え方が伝わりました
でしょうか…
さて、「あるて」(臨床美術)はマジョラムでの取り組みで、杉山先生は「臨床美術士」という
資格を持っており、子ども達にやり方や感じ方(捉え方)を伝えてくれます。
今では法人で「あるて」の係を作り、各園から臨床美術士と職員の代表が集まって、子ども達に
どういう活動を提供するか、などの会議をしています。
職員も「五感を通して感じたことを、絵にして描いてみたり、形にしてみたり」という、あるての
活動を理解し、実践します。
そして「本物を使って」(なるべく自然物や、子どもから出てきた発想を汲み取り)表現出来る
よう援助しています。
⇒運動会の入場門は毎年あるての制作です。今年も只今製作中。お楽しみに!
また、英語教室もコミュニケーションのツールの1つとして、アナ先生が(膝の手術でお休みの
アラン先生の代わりに)子ども達と過ごしたり、楽しく英語を教えたりしています。
これも本物ですよね。
人は実体験から学ぶことが、ほとんどです。
特に子どもはそうです。
だからこそ…
さあ、お家でも是非そんな観点で、子どもと一緒に楽しんで下さいね! (加賀谷)