本物志向
先日、年長児と東京佼成ウインドオーケストラのファミリーコンサートに行ってきました。
会場は杉並公会堂の大ホールだったので、荻窪までバスと電車を利用。
子ども達で公共の交通機関を利用することも増えてきたので、道中は随分とスムーズでした。
さて広い会場に着くと、開演前に子どもの観客が飽きないように、女性のクラウンが出てきて
楽しいパフォーマンスをしていました。
時間になり、いよいよ奏者と指揮者が舞台にスタンバイして演奏が始まりました。
管楽器がメインなので、その音の大きいこと!
初めは驚いていた子もいましたが、綺麗な曲、楽しい曲、よく知っている曲、そして合間に楽器の紹介も入り、どんどん『本物の音』に慣れてきました。
途中、指揮者が「指揮してみたい人〜!」と3人募り、見事ぱんぷきんずのI君が選ばれました。
名前を聞かれ「好きな先生は?」という質問にもしっかり「土屋先生〜」と答え(笑)、教わった
通りに指揮もして…
その姿は本当に立派でしたよ!
コンサート最後に指揮者からの挨拶で「小さい子ども達を連れて来てくれて本当にありがとう!」「今日のこと(こんな会場で生の演奏を聞く)が、忘れてしまうかもしれないけれど、きっと心の
片隅に入って、豊かなものが根付いたと思う」というようなことを、仰っていました。
そう、私も正に同感で『本物を聴いた、という体験が何か残る』と思っています。
だからここ数年、年長児を連れて行っているのです。
子どものうちから本物、良質のものに触れるというのは大切だと考えます。
ナゼでしょうか…?
感覚が一番敏感な子ども時代だからこそ、感性を磨くことが大事だと思うからです。
そして概念を培って(育んで)いる今だからです。
“子どもだから適当に何か玩具でも渡す”ではなく“子どもだから本物を!”なのです。
中野りとるぱんぷきんずは今年10年目。そこで改めて伝えたい…
清香会は【本物志向】なのです。
園内でも本物を使って実体験が出来るよう、さまざまな物を揃えているのは、ご存知ですよね?
『おしごと』の道具も出来るだけ本物を用意し、例えばクッキングでも大きい子は子ども用の包丁で実際に野菜などを切ります。
給食で使っている食器もカモミールから磁器。
ちょっと重いし、丁寧に扱わないと割れてしまいます。
でも危ないから、と遠ざけるのではなく、子どものサイズで用意し、『気をつけて使う』という
体験の積み重ねをさせる。
それで物の扱いが身に付いたり、段々使いこなせるようになります。
『本物を子どもが扱いやすいサイズに準備することの大切さ』は、わかりますよね。
その他、園ではスポーツ教室・臨床美術(あるて)・英語など、さまざまな『本物活動』もして
います。
さあ、お家でも是非そんな観点で、子どもと一緒に楽しんで下さいね! (加賀谷)