非認知能力について
6月の保育参観で今年度の事業計画についてお伝えしましたね。
『保育所保育指針』が変わって、その中に含まれる『非認知能力』についても触れましたが、今回はもう少し詳しくその内容をお知らせします。
日本でも国として、この『非認知能力』は基礎的な教育として大事である、と焦点を当てているようです。
そもそも『非認知能力』とは何でしょうか?大きく言うと「感情(情動)をコントロールする能力」です。
例えば…
・自分に自信がある
・失敗してもくじけないで、またチャレンジする
・大事なこと、必要なことがあったら、それに集中してやり抜く力がある
・感情や欲望を抑えたり(自制心)、我慢が出来る
・好奇心が豊かで創造性もある…
つまり生きる力が備わっている、ということです。
もっと言えば、自分のことだけでなく相手のことを考えたり、先のことを見通して動く力もある、ということです。
これは人としてとても大事なことですね。
この『非認知能力』が高いことが、社会で生きていく上で大事な力になります。
だからこそ乳幼児期から育んでいって、その先の人生でも豊かに幸せに過ごしていって欲しいものです。
子どもは家庭や保育園で、赤ちゃんの頃から無条件で愛される、という体験を得ることで愛着関係が出来ていきます。
そのように育ったからこそ、自分のことも好きだし(自己肯定感)、周りの人にも信頼をおいて好きになる。
感情もコントロール出来るようになり、ポジティブにも生きられるから、我慢も出来る…
また遊びの中でも、やりたいことがとことん出来る環境だったり、自由に没頭出来る経験をたくさん積むと、それも自信に繋がって成長していきます。
モンテッソーリ教育では、まさにこの『非認知能力』を育てている、と言えるでしょう。
当たり前のような『非認知能力』ですが、今の時代に改めてそのことの大切さが問われているので、『保育所保育指針』にも書かれているということですね。
私達大人がするべきことは、比べたり決めつけたりせず、子どものありのままを受け入れる。
そしてその子が自立(自律)していかれるように、伸びようとする力を邪魔せず、良い見本となって必要なこと(その子が出来ないところ)を援助する。
手をかけ、目をかけ、心をかけて、全力で応援することだと思います!
その子が本当に幸せな人になるように…
(加賀谷)