Column

アクティブラーニング

今年度も最後の月になりました。子ども達の成長は勿論のこと、私達大人も、この1年で新たに成長した部分があったのではないでしょうか?

今、時代が急速に変わり、生活様式も多様になりました。

子どもを取り巻く環境も随分と変わり、教育にも変革があるようです。

最近「アクティブラーニング」という言葉を耳にする機会が増えたと思いますが、皆さんはご存知ですか?

これは学習の方法だそうです。

簡単に言えば、今までのように「教えられて学ぶ」だけでなく「自ら学ぶ」という力を子どもに身につけさせ、自分自身で考えて問題解決をしていかれるように育てることが大切だ、という考え方のようです。

友達と一緒にコミュニケーションを交わし、情報共有したり共感したりしながらさまざまなことに取り組み、問題解決をしていく。その中でチームワークや優しさ、思いやりなどを育み、人間性を豊かに成熟させることが、引いては自立(自律)した大人となり、社会貢献していくようになる。

世界では一般的な教育方法として行っている国が多く、日本でも取り入れるようになってきたので、その言葉をよく聞くのでしょうね。

 

 さて毎年3月に作品展を開催していますが、今年からはこの「アクティブラーニング」を受けて、『作品展』ではなく『アクティブラーニング~1年間の取り組み~』と題し、子ども達の作品の中に含まれている発達の流れを見て頂こう、と考えています。

法人の意向として、これを各園で取り組む予定です。

保育の中で、例えば公園で拾った枝でハリネズミを作ったり、アジサイを観察したのがきっかけで、和紙に絵具で染めてアジサイを作ってみたり…

他にも子どもからの発信や様子から、何かを制作することもたくさんあります。

またモンテッソーリ教育の中の「おしごと」(子どもが活動すること全てが、この「おしごと」ですが、ここでは教材として子どもがおこなって作品として残っている物)を発達を捉えて掲示する予定です。

例えば、カモミールの子なら2.5㎝ぐらいの大きい丸シールを保育士から貰って貼る

⇒メリッサになると1.5㎝のシールを、自分で土台の紙から剥がして貼る

⇒マジョラム年少になると丸い枠の中にピッタリ合わせて丸いシールを貼る

という具合に、シールの貼り方1つにしても成長段階があります。

メタルインセッツ(鉄製はめ込み)という言語の教材は、エンピツを持って「書く」という活動ですが、これにも段階があります。

保育園で子ども達がどんな室内活動をしているのかが、垣間見えたら…という想いで展示する予定です。

 さあ私達大人であっても、アクティブラーニングしながら、子どもと一緒に学び成長していこうではありませんか!                             (加賀谷)