Column

隣の芝生は・・・

 子育て真っ最中の保護者の皆さんは、子どもの成長と共に悩むことも変わってきますよね。

赤ちゃんだった頃は、おっぱいが飲めない・夜泣きする・皮膚のトラブル…など。

少し大きくなると「イヤイヤ期」。何度も同じことを「何で~?」と聞いてくる…

我が子の気になる点や心配なことに、つい目がいってしまいますね。その気持ち、よくわかります。

でも、ちょっと思い出してみて下さい。我が子が生まれた時の感動を!

「生まれてきてくれて、ありがとう!」「とにかく元気に育って欲しい!」と願ったのではない

ですか? ところが大きくなるにつれ、「何で寝ないんだろう?」「何で直ぐグズるんだろう?」

「何で“いつもニコニコ笑顔”じゃなくて気難しい子なんだろう?」「何で謝れないんだろう?」

「こんな言葉、どこで覚えてきたの?ウチでは誰もそんな言葉は使わないのに」など…

いろいろ気になることが出てきますね。そして「もっと○○ならいいのに…」と願いや期待が強くなっていきませんか?我が子に『なって欲しい姿』があるのは当然です。

ただ前回も書きましたが、『自分と子どもは違う人間』であることを、ぜひ意識しておいた方が

自分自身もちょっとラクになるのではないか、と思います。

我が子も自分も、オンリーワンですからね。人と比較しなくて、いいんです。

「自分は自分」と思える方が自己肯定感も高くなりますしね。

子どもは周りの大人からも子どもからも、テレビなど環境からも、何でも吸収していきます。

本当にスポンジのように、いいことも、そうでないことも覚えてしまうので、その善し悪しは大人が教えてあげることが大切ですね。

『この世界は全てがコインのように裏と表と半分ずつ』という考え方があります。

いいことも半分、そうでないことも半分。それなら、“嫌だな~”と思うようなことが起きた時には、“成長のチャンスだな!”と思ってポジティブに考えて、乗り切りましょう。

子どものことで気になることも、ケースはさまざまでしょうけれど“これは子どもにとって学びの機会なんだな~”と思って、アドバイスしたり見守ったりして、あまり気を揉まずに過ごせるといいですね。子どもも“嬉しい・悲しい・くやしい…”と感情が動くからこそ、厚みのある豊かな人に育ちます。トラブルも何もなく過ごすより、ケンカしたらどう言って仲直りするか、上手くいかない時には

どうやって解決するか、初めは大人の力も借りながら、子どもなりに考えて切り抜けていって

欲しい。

他の子が上手くやっていると、つい「ウチの子は…」と心配したり、羨ましく思ったりしがちですが、隣の芝生はよく見えるものです。

オンリーワン。子どもと一緒に成長していきましょう!             (加賀谷)