敏感期について
前回、『敏感期』について触れたので、今回はもう少し詳しくお知らせします。
『敏感期』とは、ある時期ある物事に対して、とても敏感に反応(キャッチ)する期間です。
ある時期だけ、その事に非常に興味を示す、という一過性のものなので、
これがずっと続くことはありません。
例えば…
・プラレールの電車を端から1コずつ順に綺麗に並べて、出来上がりを満足そうに眺める
・いつも同じ道順(ルート)で行かないと怒って泣いたり、
いつも同じ順序で支度しないと気が済まなかったり、
いつもお父さんが使っているコップでお母さんが飲むと嫌がったり…
など、「いつもと同じじゃないとイヤ」とか「順序立ててきちんとすることの気持ち良さ」など
敏感に感受性が現れる時期があります。
そのこだわりの強さや、こだわる物事は人それぞれですが、誰もが必ず通る道です。
そしてその敏感に感じる時期が過ぎてしまうと、もう二度とそれ(敏感期)は起こりません。
1~2歳だと上記のこと、幼児になると数や文字に対して敏感に熱中する時がやってきます。
子どもが何かに集中(熱中)していたら「○○の敏感期なんだな~」と思って見守ってあげて下さい。
子どもは同じことを何度も繰り返すことで、そのことを自分のものとしてしっかり獲得します。
それが自信にもなり、次のステップに踏み出すことが出来るのです。
大人から見ると「何で同じことばかりやってるんだろう?」「ホラもっとこっちに別の物があるよ」
「これもやってごらん!」などと言ってしまいがちですが、それは時と場合によります。
この、何回も繰り返し行うことを保障してあげるのは大切なことです。
興味を持った時が最高の「学び時」です。
この時期に十分そのやりたい事を出来るように保障してあげると、
子どももグングン学んで獲得していきます。
反対に、興味のない時期に、例えば「“あ”は、こう書くんだよ」と教えても、
まだ敏感期が来ていないので、ほとんど頭に入りません。
つまり「ウチの子、年長になっても平がなが、あんまり読めなくて…」と心配することはありません。
1年生で習った時、ちょうど文字の敏感期が来るはずです。
そうしたら一気に五十音を覚えますよ。
そのスピードは驚くほどです。
(因みにウチの子もモンテッソーリの幼稚園に通っていましたが、
幼稚園時代にはほとんど平がなが読めませんでした。
「大丈夫かなぁ…?」と思いましたが(笑)小学校へ上がった途端、 あっという間に読み書きできるようになり、物凄い勢いで本を読むようになりました。
焦らず待ってよかった。
幼稚園時代に教え込んでも、ウチの子は出来なかったでしょうから…)
だから私達大人は、敏感期をキャッチして、それに合った環境を用意してあげたいですね。
これを知っていれば「何でこの子は…」とイライラせずに待てますもんね。
(加賀谷)