成長のチャンス!
息子(3歳児)の保育園で懇談会がありました。テーマは「子どもの成長したと感じるところ」
このテーマ、懇談会数日前にクラスの掲示板に書かれてから、ママ友たちの間で「え~どうしよう」
「成長したところあるかなぁ?!」なんていう会話がありました。
しかし当日は以下のようなたくさんの成長エピソードが紹介されました!
★オムツ卒業しました ★内緒話ができるようになった
★お手伝いできることが増えました ★積み木やブロックでイメージしたものを形にできます
★絵本の内容を理解して、セリフも覚えている ★箸やハサミも使えるようになってきた
お友達との関係性や、身の回りの自立、遊び方の広がりまで、一年前、半年前から大きく変化していることに
改めて気づかされました。
そこで各学年ごとの成長発達や特徴=「その学年らしさ」を知っていると、
心構えや気づきになると思いますので、ここではよく見られる傾向についてご紹介します。
0~1歳
・喃語や指差し、単語が出始めコミュニケーションの土台ができる
・ハイハイや歩行などの移動手段を学び、活動エリアが広がる
⇨歩きたい時期。でも頭が重くバランスを崩しやすいため転倒しやすくなります。
ちなみに赤ちゃんの頭を大人に換算するとなんと約21㎏にもなるんです。
⇨日中の刺激を脳の中で整理しきれなかったり、生活リズムの未成熟さから夜泣きが始まることも…
1~2歳
・一日の生活リズムが整いだし、園の流れも理解できてくる
・靴下や靴を自分で履こうとしたり、食具を持つなど身の回りのことに興味を持つ
・自我も芽生え、早い子ではイヤイヤ期が始まる
⇨思うように言葉が出ないため、手が出たり噛みつきが増える時期でもあります。
爪を立てて掴もうとしたり、引っ掻いてしまうことが多いので、傷が深くなってしまうことも。
爪の長さには要注意です!こまめにチェックしてあげて下さい。
2~3歳
・大人の真似をすることが増え、生活習慣が身に付きやすい時期(パンツにチャレンジ)
・一人遊びから並行遊びへと遊びの仕方が少し発展していきます
⇨玩具の取り合いから、押したり押されたりと友達同士のトラブルに発展しやすいです。
・イヤイヤ期真っただ中!「じぶんで!」が増える
⇨「いつも」と違うことに敏感になり、やり直したり、癇癪を起こし時間がかかります。
3~4歳
上記の他に…
・競争心が芽生えたり、年下児に興味を示すなど、相手の存在を意識するようになる
⇨息子が登園すると顔を見るなり「今日はようたくんと遊ばない!」と言われて凹んでいましたが、
お迎えに行くと朝の一場面はどこへやら?仲良く遊んでいました。
まだ相手の気持ちを考えて話すのは難しく、特に意味はない言動が多い時期です。
4~5歳
・時系列の理解が進み、今日や昨日、今度〇〇したいなど見通しを持った会話ができる
・作る作業を好み、塗り絵や編み物、縫い物など細かい作業に関心を持つ
・思い通りにいかない葛藤を知り、不快な場面に直面しても我慢できることが増えてくる
・仲間といることの喜びや楽しさを知り、つながりが強くなる。
⇨「4歳の壁」と言われるように理解力や多くの言葉を習得する時期。口が達者になり反抗をする場面も出てきます。
女子は特にグループ化しやすく、遊ぶ仲間も固定しがちになります。
男児に比べて言葉数も多く、強い口調になることがあるので、場合によっては周りの大人は不安になることも…
その都度話し合いをしたり、こういう時期であるという大人の理解が必要です。
5~6歳
・想像力も広がり、長い物語にも興味を示す(文字や文章を読める子も出てくる)
・あやとりや折り紙など、手先を使って難しい動きを覚えて楽しもうとする
・トラブルになった時には、相手の思いを聞き、自分たちで解決できることが増える
・自分と相手の力のバランスが分かり、組体操など協力して技を完成させることができる
⇨一方で力やスピードが増し、思わぬことが怪我につながりやすくなります。
力や気持ちのコントロール(自制心)を養うためにモンテッソーリの活動にある
静粛練習や線上歩行などを習慣にしていきます。
・就学に対しての期待感を持つ
⇨もうすぐ1年生だね!という言葉が時にはプレッシャーになってしまうことも。
子どもが「1年生になるのは大変」「やらなくちゃいけないことがたくさんだ…」と
感じてしまわないよう、うまく言葉を選んで声をかけていきましょう!
いかがでしたか?各学年の特徴を見ると、そんな時期があったなぁと振り返ったり、今まさにそう!と
我が子に重ねられるかもしれません。
身体の成長発達や、行動の範囲、友達とのやり取りのなかでは怪我やトラブルはつきものです。
もちろん、子ども達や保護者の皆様にとって安心安全な園生活が送れるように環境を準備し、配慮していくことは
私たちの務めです。ただ、こうした学年によって想定されるトラブルがあり、それらを経験する(ステップ)ことで
得られる気づきや学びがあります。
怪我をさせないようにと先回りして危険を排除する、という考えもあるかもしれません。
しかし子どもは何度も挑戦と失敗を繰り返し、友達とのやりとりを繰り返すなかで、自分で自分の安全を守ったり、
自分の表現の仕方を知り、心地良く遊べるようになっていきます。
そうなると、大人の口だしがなくとも、自分の力量に合わせてどんどん挑戦して自らの世界を広げていくようになります。それはまさしく自立と自律だと考えます。
今回ご紹介できていない各学年の特徴や傾向もありますので、「これってどう?」と疑問に感じるようなことがあれば、
いつでもご相談くださいね!
さて!もうすぐクリスマス会です。
楽器の演奏や歌の発表、人前に立つ姿、子どもたちの成長が垣間見られるときです。
当日はどんな姿を見せてくれるのか…今から楽しみです♪
(尾池)