~子どもは身近な実体験から学ぶ~
「百聞は一見に如かず」ということわざの通り、大人も子どもも言葉で説明されるより、実際に見たり聞いたり体験する方が理解しやすく、記憶にも残りやすいものです。特に乳幼児期は五感を通して物事を体験することによって、ざまざまな概念を習得していきます。
園内ではモンテッソーリ教育を基盤とした教具・教材を準備していますが、活動はそれだけではなく、たくさんの種類があります。
砂場での遊びを例にとると…
⇒日が当たっているところは温かく、日陰の砂は冷たい.
泥団子を作っていて、さらさらしている砂をかけると少し固まる など
子どもは、体験することで感じ、疑問を持ち、次は考えて動くようになります。その上に大人が上手く関わることで、更に面白い部分や不思議なことを発見します。子どもにとっては、五感を通しての実体験こそが学びなんですね。大人はつい「学び=机上」とイメージしやすいですが、子どもにとっては身の回りの体験から、何かしらの気付きや発見を得て、主体的な学びに繋がります。ご家庭でも、ぜひ子どもと一緒に楽しんで実体験をしてみて下さい。「実体験」と言うと旅行や体験教室などを想像されるかもしれませんが、上述のように普段の生活が基なので、気負う必要はありません。例えば、お弁当を持って公園に不思議を探しに行く、というのもお勧めです。大人が楽しんでいるのを見ると、子どもも「なんだか面白そう!」と感じるはずです。そしてやってみたくなる…
それが子どもの活動を広げる原動力に繋がります。子ども時代はあっという間に過ぎていってしまいます。身の回りの面白いことを見つけて子どもに紹介したり、何か感じたことを絵に描いてみたり…子どもにとって、そんな親子の何気ない時間が心に残ります。
年末年始、子どもとの楽しい時間を過ごして下さいね。 (染谷)