~懇談会を終えて(敏感期・イヤイヤ期)~
12月のコラムに続き、懇談会で話題に出た内容です。
3歳までは無意識の世界の中で何でも吸収していく時期ですが、自我が芽生えてくると
『いやだな』と思う気持ちや、こだわりも出てきます。
この時期は子どもが成長する上での通過点で、一生懸命言葉で伝えてもなかなか伝わらないので、お互いにモヤモヤとすることもありますね。
そこで、少しでもこの時期の子どもとの関わりの参考になれば…と思います。
【イヤイヤ期とは・・・】
敏感期にある子どもは他のどんなことよりも知りたい・見たい・触れたいと感じる時期です。「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳〜3歳くらいの子どもに現れるイヤイヤ期。この時期の子ども達は『いつもと違う』と不快に思い、大人のように柔軟に対応することが出来ません。
逆に『いつもと同じ』ことを繰り返すことで、安心して行動します。
それによって(何度も繰り返すことで)、身体が思うように動くようになったり、手先が器用になったり、片付けが上手になったり、物事を見通す力がついていきます。大人にしてみれば『何でそんなことで大泣きして怒るの?』とか『何もそんなにこだわって、もう一度やり直さなくてもいいでしょ?』と思いますよね?
大人にとっては、とんでもなくややこしい【イヤイヤ期】ではありますが、子どもの成長にとっては『自我』が芽生えた証であり、この時期を経験して自己主張や自立心が育まれていくのです。
とは言え行動と思考(心)のバランスがとれていない状態なので、『やりたい!けど、やってほしい』と複雑な気持ちでもいます。それを分かって欲しいけれど、語彙数も多くないので、『泣く、叫ぶ』などでモヤモヤとした心の中を表すことが多いのです。大人は出来るだけ子どもの意を汲んで、出来る部分は子どもに任せ、出来ないところだけを手伝う、というやり方が、上手く成長に導き、自立に向かわせられることになります。
「イヤイヤ」言われると、大人もイライラしてしまう場合もあると思いますが、余裕を持って「じゃあママとやる?それとも一人でする?」と、どっちにしても『やるべきこと』を上手く子どもにやって貰う術を知っておくといいですね。
つまり、子どもの心が何を感じているのかを聞きながら、気持ちを受け止めてあげること。そして子どもに代わってするのではなく、どうすれば子どもが出来るかをわかりやすく教えてあげることも大切です。
これからも園では個々の時期にあった関わりをして、子ども達の可能性を広げるお手伝いをしていきます。
参考文献 モンテッソーリ教育が見守る子どもの学び 松浦公紀(著) クーヨンBOOKS のびのび子育て
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(北嶋)