Column

~自粛期間で感じたこと~

新型コロナウイルスの感染・拡大防止のために出された緊急事態宣言で長い時間、ご協力いただき

ありがとうございました。4月に新年度を迎えて「これから新しい環境の中で!」という時に自粛期間と

なってしまったので、私達職員は、子ども達や保護者の皆様との“つながり”“絆”について考えました。そこでYouTubeでの音楽や手遊び、リトミックの配信やZoom、電話などオンラインで、子ども達・保護者の方々と顔を互いに見られたり、お声を聴かせていただく機会を作っていきました。

お電話する時間やアプリのダウンロードなどにご協力をいただきありがとうございました。

 

外出の自粛が続く中、私事ではありますが両親と連絡を取る機会が増えました。

特に父親から『電話してもいいか』という連絡があり、学生時代から考えてもこのような連絡があった

ことは一度もなく、驚いて連絡をしました。すると『元気にしているか』というように、この2か月で話す機会を多く持つことが出来ました。両親、兄妹とは互いに仕事をしているとなかなか話す時間を持てないものですが、改めて自分を取り巻く環境に感謝をする機会となりました。

自粛期間で不便なことも多くありましたが、当たり前だった毎日で目を向けていなかったことにも気がつき感謝したり、ゆっくりと人と物と向き合う時間があったことは、よかったことでもあります。

 また、子ども達と毎日のように顔を合わせていましたが、自粛期間で会えない日々が続くと、電話やZoomを通して様子を伺った職員が『〇〇くん(ちゃん)は・・・』と話した内容を嬉しそうに聞かせて

くれました。

お話しさせていただいたことで『You tubeで〇〇を配信したい』とアイディアが浮かび、動画を撮ってくれる姿もありました。それぞれの得意や特技、アイディアを、手探りではありましたが一つの作品と

して完成させることが出来ました。

その職員達が“子ども達のために何かをしたい”“子ども達が困らないように何が出来るのか”と

考える姿を見て、改めて子どもが好きなこと、この仕事に誇りをもってくれていることに嬉しく思い

ました。誰かのために何が出来るのか・・・そのためにも自分達がスキルアップをしていくことも必要

だと気付くことが出来、自分を磨く時間があったことにも感謝です。

 

 保護者の皆様にも自粛に多大なご協力をいただきました。警察、消防、医療従事者の方々、そして私達が生活出来るようにお仕事をして下さっている方々…本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

その多くの人達への感謝を、私達は保育という仕事を通して社会貢献が出来るよう、この自粛期間で

得たことを含め、恩返ししていきます。

 このような時期だからこそ、他者を敬い、一人ひとりが知恵を出し合い、協力をしながら前に進んで

いきたいものです。

休園が解除しても今まで通りの保育になるにはもう少し時間がかかるかもしれません。

しかし、法人理念でもある【新しい保育の創造】から『今までのことが出来ない!』ではなく、職員と

共にこの時期だからこそ“子ども達にとって必要なこと”を見失わないように保育を展開していきます。                              

(北嶋)