想像(創造)する力
ある日、子ども達が園庭で遊んでいると、鍵がかかっている柵の中に大きな種があることに気が
つきました。
「あの種はきっと桃の種だよ!」「何かの赤ちゃんかな?」「空からUFOが落として行ったんだよ!」などなど・・柵越しにさまざまな想像力を働かせていました。
一つの種ですが、大人の想像をはるかに越えていく力に感心させられます。
想像力とは・・・頭の中で繰り広げられるもの
創造力とは・・・実際に何かを創り上げていくもの
子どもだからこそ自由な発想に基づく想像力があり、私達職員も、よく楽しい会話を聞かせて
もらいます。
ただ、それを聞く人によっては「それは違うんじゃない?」とか「こっちの方がいいと思うよ」
などと言う場合があります。
それを聞いた子どもは、段々そういう既成概念がついてしまうのではないか、と思います。
子どもは素直に何でも吸収するので、大人が発する言葉や、周りの環境に左右されがちです。
育っていくその先も、ずっと自由に表現出来る力を持ち続けられるかは、大人の関わり方も重要ですね。
与えられた指示通りに動くだけでなく、自由に考える【想像力】と、自分で試行錯誤しながら
やってみる【創造力】。
どちらも大切な力で、それを育てるには、子どものうちから無条件で受け入れられる経験や、認められる言葉をたくさん掛けてもらうことです。
それによって自分の力を信じ、相手も受け入れることが出来ます。
これからの人生で何か壁にぶつかっても、「これがだめなら、あれはどうかな?」と、さまざまなアイデアを試したり(創造したり)、解決しようと取り組むにも、固定概念に捉われない想像力が
発揮されるといいですね。
さて今までにもお伝えしていますが、園ではモンテッソーリ教育や、子どもが自由にやりたい事を選んで行う『選択活動』、あるて(臨床美術)、IQパズル、心育、ネイチャー、化学、ぱんぷきんPUMPなど、幅広い活動を取り入れています。
そして友達や職員とコミュニケーションを取りながら、自立=自律に向けて育っています。
たくさんの経験を通して、考える力や楽しんで創り上げる力が身につき、自分も他人も大事にする
人になって欲しいですね。
まずは私達大人自身も(人にもよりますが)、自由な発想で想像することを楽しみましょう。
そして子どもと一緒に、いろいろな楽しいおしゃべりをしたりして、お互いに感性を磨いていき
ましょう!
子ども時代は短いので、こんな幸せな時間は、本当に今しかありませんからね。