自分で選択する
「意思決定力」というのは、力強く人生を歩んでいくために必要なことだと思います。
「どこにいこうか。」「何を食べようか。」という日常の小さな選択から、「部活は何にしようか。」「どこの学校にいこうか。」と少し先の大きめの選択まで人生は選択の連続ではないでしょうか。
子どもには、自分の意志を持ち「こうしたい!」と自信をもって表明できる力を養っていけるように
なって欲しい、と思います。
もし、自ら選んで実行したことであれば、たとえ失敗してもいい経験になりますよね。
次はどうすれば上手くいくか?と考えることでしょう。
そこで成功したら、大きな達成感、満足感を味わえ、次に向けての自信にもつながります。
またやってみたい!挑戦してみよう!とそんな経験をたくさんしてほしいとの願いから、今年度からマジョラムクラスでは主活動を自分で選ぶ『選択制保育』を取り入れています。
例えば、「あるて」と「さくらんぼリズム」どちらに参加するか。
園庭と室内活動どちらに参加するか?などです。
活動の内容を伝えてから、子ども達が選んでいます。
今は運動会の練習で出来ない日もありますが、給食の時間もおなかがすいたら年中、年長は自分で活動を切り上げてランチルームに何便(1~3)で行くかを決めています。
年少児には職員の声掛けももちろんありますが、1便か2便で行くか聞いて、本人が選びます。
子ども達は考えながら選んだり、〇〇をしたいからと目的を持ってお友達と話し、選んでいる姿も見られます。
この「選ぶ」という行為は、2歳頃から2つの選択肢の中で1つを選択出来るようになります。
4歳頃になると4つの選択肢の中から1つを選べるように成長していきます。
園では、今は2つの選択肢ですが、今後は3つ、4つの中から選べる活動へと広げていきたいと考えています。
子ども達は、これから成長していく中で選択する機会が多々出てくることでしょう。
私達大人が「こっちがいいよ」と先回りして安全な方にレールを敷いていく、というよりも、子どもの意見を聞いて受け入れる。
そして結果として、失敗しても責めないことも大事ですよね。
(そうはいっても我が子には出来るだけ苦労しないでほしい、、、と思うのも親心ですが。)
子ども自らが考え選択する、自分の選んだことをやってみる…
そういう日常の小さな学びを積み重ねていける環境を、園でも作っていきます。
小さい頃から自分で決めたことを恐れずやらせてもらう経験を積んでいけば、子どもの意思決定力は、きっと育っていきます。
その中で失敗したり落ち込んだりすることがあれば、その時は、そっと寄り添ったり、解決方法を一緒に考えたりしていきたいものですね。