いやっ!の時期
先日メリッサクラスの子どもと関わった時のこと。「トイレに行こうか!」→「行かない!」、「お片付けするよ!」→「いやー!しない!」2歳前後からどんな問いかけにも「いや!」が返ってくる、“第一次反抗期”や“イヤイヤ期”…なんて呼ばれるこの時期。
大人が頭を悩ませるこの時期の子ども達はどんな心境なのか?どんな関わり方がいいんでしょうか?
< なんでも「いや!」の時期はなぜ来るのか? >
2歳頃から「秩序の敏感期」という、生活の中で場所や順序、持ち物の所有者などの秩序に強いこだわりが現れ、“いつも同じ”が心地いい時期があります。また、この時期は自分の意志が芽生え、「自分で決めたい」という気持ちも強くなります。しかし、思ったことを言葉で上手く伝えられなかったり、想像したように行動出来ないことがほとんど。自分の気持ちのモヤモヤを上手く対処出来ず「いや!」という言葉になって出てきます。
「いや!」ばかりで思うようにいかずに大人も辛いですが、実は子どもも「なぜかわからないけど、なんかいや!」と少し辛い心境でいます。
( ´o` ){ いろんなことがいつもと同じがいい!自分でやりたいけど上手く言えない!
だから全部「いや」になっちゃうの!!!
なんて子どもはわからないし、言うことも出来ないですよね。
< 大人も子どもも気持ちよく過ごせるためのポイント >
①あらかじめ予定を伝えておく → 「このテレビが終わったらお風呂に入るよ」「あと2回したらおしまいね」
②前もって出来る範囲を伝えておく → 「今は出来ないから、お母さんが服を畳んだらしようか」
③子どもに選択権を与える → 「着替えようか」とYES・NOで答えられる質問の仕方はNG。
「AとB、どっちを着る?」「自分で着る?それとも手伝う?」と“すること”を前提に、子どもが決定権を持つ質問の仕方が◎
④余裕を持って予定を立てる → この時期はなにをするにも時間がかかります。時間に余裕を持つことで、心にも余裕を持つことが出来ます。
⑤「〇〇しちゃだめ」より「△△しよう」 → 子どもは禁止や命令の言葉に拒否反応がUPすることが多いです…!
また、「いやいや」となっている時、すぐになにかさせようとするのは無理!
そんな時、園では子どもの気持ちが落ち着くまで少し距離を置いて、再アタックします。(どうしても「なんで?!」と思ってしまいますが、距離を置くことで大人の気持ちも少し落ち着きます。また対応する人を変えてみるのもオススメです!)そして心の余裕が出てきたら「そっか、いやなのね」と気持ちに共感してあげると、子どもの安心感にも繋がります。
“いやいやの時期は自立への一歩”とわかっていながらも、やはり悩みの多い時期。この時期が長い子・短い子はいますが、必ず終わりは来ます!「この子、少しずつ大人に向かって成長しているのね~」と気楽に向き合っていけるといいですね*
(髙橋 亜美)