子ども同士でゴチン!ひとりでも壁にゴチン!「あ!危ない…!」なんてヒヤリとすることが日常の中でありますよね。そんな時「も~ちゃんと見てよ~」と思ったことはありませんか?
<子ども達の視力って?>
「子どもって私達大人よりもよく見えていない」というのは、なんとなくでも知っていると思います。では具体的に数字で表してみると…?
1歳 |
2歳 |
3~4歳 |
5~6歳 |
0.2 |
0.4~0.6 |
0.6~0.8 |
1.0 |
数字で見てみると、「え、こんなに低いの?!」と感じた方もいるはず。生まれたばかりの赤ちゃんは“明るさがわかる程度”と言われています。最初はぼんや~り見えていますが、物を見る経験を積んでいくことで段々とはっきりと見えるようになります。年長くらいになって大人と同じように見ることが出来るようになるんですね…!
<子ども達の視野は?>
子ども達が物をぼんやり捉えていることがわかったところで…では視野は?いったいどのくらいの範囲が見えているのかというと…
|
6歳 |
大人 |
左右 |
90° |
150° |
上下 |
70° |
120° |
6歳での視野が大人の半分ほど…ということは、6歳以下の子はもっと視野が狭いことがわかりますよね。
<だから怪我が起きやすい?>
視力も未発達で、どんな物がどのくらいの距離にあるのか正確に察知することが難しいです。また視野も狭いので、本当に危険が近くに来てから気づくことがほとんど。昔、子どものうしろから名前を呼んだ際、バッと勢いよく振り返られた経験があります。その時は「すごい勢いで振り返るな~」程度にしか思っていませんでしたが、子どもの視力と視野の話を知ると、その行動にすごく納得が出来ました。(大人は少し振り返れば姿を確認することが出来ますよね)
大人は“なんで気づかないの?”“なんでよく見てないの!”と思うことがありますが、「よく見てない」のではなく「見えていない」のが正解。子ども達が見えている世界を頭に浮かべながら、私達大人の関わり方も考えていきたいですね。 (髙橋)