保幼小会議に参加して
先日、数名の職員と一緒に保幼小会議に参加してきました。この会議は年に2回行われており、近隣の園や小学校が集まって、園から小学校へ行くためにどのような取り組みを行っているかを発表したり、小学校での子どもの様子を聞きながら、園に求めることなどを話し合ったりします。今回、小学校から課題として挙がった意見を一部ご紹介します。
・第三者が介入しないと自分の気持ちを伝えられない。
・園での年長児から小学校に行くと最低学年になるからか、環境の変化もあるのか、今まで
できていたであろうことができなくなる子が多い。
・自分の意見や主張が強すぎて、相手の意見を受け入れることができない。
・お箸が正しく持てない。
・休み時間など自由な時間になると、何をしていいかわからず動けないままその場で固まっ
てしまう子がいる。
・30分間、座っていられない。
・時間を意識した行動ができない。
・話の聞き方ができていない(相槌、相手の目を見る、相手に身体を向ける等)
・目上の人への言葉遣いができていない。
このような意見が出ました。ご覧の通り、勉強や運動の教育面よりは、自主性、社会性といった日常生活の面が問題となっています。
今回保幼小会議に参加して意見を聞く中で、改めて私たちの法人の保育目標である『基本的生活習慣の自立』『自主性・自発性の確立』『社会性の確立』の大切さと必要性を感じることができました。挙がっている項目は小学生の姿ですが、これらすべては年長児になってからいきなり取り組んで身に付くものではありません。そうなるために、「では年中クラスではどんな活動を取り入れていけばいいのか」「年少クラスではどこを意識して過ごしていくか」など、学年毎に考えていく必要があります。今後も保育目標を軸としながら、「今を生きる子どもたちのためにどんな保育が必要なのか?」を考えながら保育を行っていきます。ご家庭でも、できることは是非取り組んでみてください。
また、子どもは良く観察して学びます。言葉遣いや話し方、立ち居振る舞いなど、まずは身近にいる私たちが子どもたちにとっての正しい見本で在りたいと思います。
(中野 祐貴)