成長のために必要なインプットとアウトプット
今とても面白い本を読んでいます。「アウトプット大全」という樺沢紫苑氏の本です。
私は本が好きでいろいろな本を読んだりするのですが、内容を改めて思い出そうとしてもなかなか思い出せないことがあり、せっかく読んだのにもったいないなと思うことがありました。振り返りたいときにまた本を開かないといけない・・・年を取ると覚えがわるくなるんだな…もったいないな…と思っていましたが、それは仕方がないことだということが本を読んでわかり、なんだかすっきりしました。
そもそも人間の脳は「重要な情報」を長期記憶として残し、「重要でない情報」は忘れるように作られているのだそうです。「重要な情報」とはインプットした後に何度も「使われる情報」です。ということはインプットしても情報を何度も使わないとすぐに忘れてしまうということになるそうです。それが脳の基本的な仕組だということです。
スポンジのように何でも吸収し、記憶し経験として蓄積されるのはせいぜい20歳まで。
あーなるほどだから覚えるのに苦労するのか…と思いました。
脳科学者の茂木健一氏は脳が成長するためには、「喜びの中で、脳の入力と出力のサイクルを回すことにほかなりません。」といっています。とにかく、インプットとアウトプットを繰り返すことが重要だということです。
これを子どもたちの成長に置き換えて考えてみると、とても理解できました。
子どもは、まず親や先生のやっていることを見て覚えます。そして、それをやってみる。
やれるまで、満足するまでくり返し行うことで、出来たという“達成感”を味わい、運動記憶として残っていき、成長の一つになっていきます。つまりは、覚える⇒やる⇒覚える⇒やる の繰り返しは、インプット⇒アウトプットの繰り返しと同じです。
メリッサクラス(1.2歳児クラス)でも、今年のサブテーマを“インプット、アウトプット”としています。なんでもやってみたいという自我がうまれるこの時期に、とても大切なことだと改めて思いました。やってみるという子どもの気持ちを尊重しつつ、待ち、見守り、関わりをもつことで子どもは成長していきます。
そのためには、実体験できる環境づくり、子どもが過ごしやすい室内をしっかりと考え、整えていくことを継続してかなければと思います。
竹田 たまみ