法人合同研修に参加して
毎年行われる法人内の合同研修が、先日7月16日月曜日に新宿のホールで行われました。福岡・関東の姉妹園の職員総勢176名が参加。今年のテーマは「つながり」。姉妹園の取り組みを知り、保育のスキルアップを図り、コミュニケーションを深める目的で行いました。
講師は、危機管理のプロであり、フレーベル館の保育ナビにも連載をされている脇貴志先生で、「虐待とSNS」がテーマの講演でした。
最近のニュースにもなっている虐待問題ですが、しつけなのか?虐待なのか?人それぞれの価値観の違いも社会の流れの中で大きく異なってきている。なので、自分の価値観だけでなく、世間的にもどうみられるのか?という疑問を自分自身に持つことが大切だということでした。
SNSの話はとても身近なお話でした。今はスマホで世界中の情報が手に入る時代になり、便利になった反面、何が正しい情報かわからない。本質を見極める目が必要になる。自分の情報を安易に流すことによって墓穴を掘り、批判されることにもなりかねない。自分の身を守るためにも、間違った使い方をしないことが大切だというお話でした。
もう一人の講師は、ホスピタルクラウンの大棟耕介先生。道化師をお仕事にされ、病院をまわり、子ども達に「笑いと元気」を届けているそうです。テレビや絵本でも紹介されていました。お話を聞く中で、私たち保育士にも共感できることがたくさんありました。
私たちも子どもがイキイキと笑顔で生活することを望んでいます。そのためにも子どもの気持ちに寄り添い、子どもの表情から観察し、子どもの目線に降り、子どもとテンションを合わせることが何よりも大事だということを聞き、共感しました。
大棟先生は命の大切さをいつも考え、一日一日を精いっぱい生きることを大切にしているそうです。 フレーベル館の「キンダーおはなしえほん」のシリーズから~クラウンKちゃんがやってきた~を出版していて、さっそく年長の子ども達にも読んで聞かせました。
私「Kちゃんはなぜ病院に来たのかな?」
子「子ども達に笑顔をプレゼントしにきた」
私「笑顔だとどんな気持ちになる?」
子「なんかあったかい気持ちになる~~」
子ども達も笑顔でいることが楽しいこと、うれしいことが理解できているようです。
自分が笑顔でいるとまわりも笑顔がつながっていくんだよ。いつも笑顔で幸せいっぱいで過ごしていきたいね。とお話をしました。
今回の研修では、今の時代の変化をしっかりと受け止め、自分の価値観・判断力、そして人間性を高めるためのとても良い学びになりました。正しい知識を身につけ、豊かな感性を高めるためにも、ネットの情報だけに頼らず自分の耳で聞き、実際に体験することが何よりも大事だということを感じ、職員とともに意識をしてこれからもさらに人間性と専門性を高めていきたいと思います。
2018年8月
竹田