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電車の中でのできごと

最近、電車に乗っていると気になる光景を目にすることがとても多くなりました。

まず1つめの場面です。私が座席に座っていると、2歳くらいの子どもを連れた親子が座りました。

子どもはベビーカーに乗っていたのですが、ベビーカーから降ろすこともなく真っ先に動画をつけ、音量を小さめに出したスマホを手渡していました。子どもはスマホに顔を近づけ嬉しそうに見ていましたが、両親は自分のスマホを見たり、親同士の会話を楽しんだりと、子どもを気に掛ける様子は見られませんでした。その場面を見て少し悲しくなったと同時に、ブルーライトも目に良くないのに…と思ってしまいました。もちろん電車の中で泣いてしまったり、騒いでしまうと迷惑をかけたり、周囲の人から視線を浴びたりと親子も車内に居づらくなってしまうかもしれません。しかし、子どもを引き付ける、静かにさせるアイテムがスマホでなくてもいいのではないかと思ってしまいました。膝の上に乗せて話しをしたり、小さい絵本を持ち歩き見せてあげるなど、電車の中でもできる関りはいくつもあります。


私はこのような場面を何度も見たことがあり、これを読んでいる方も見かけたことのある場面だと思います。私はこの光景を見ると、家庭でもすぐにスマホを渡しているのではないのかな?両親もスマホに夢中になってしまっているのではないかな?と想像してしまいます・・・。

今の生活の中で、スマホを全く使わないというのは現実的ではないかもしれません。しかしスマホは言葉の発達や親子のコミュニケーションに影響がでたり、視力を低下させるなど、使い方次第では大切な子どもの成長や発達を妨げかねないということを頭に入れておきたいですね。

そして現代では、このような絵本も販売されているのでご紹介します。


「ママのスマホになりたい」作:のぶみ題名:ママのスマホになりたい/作:のぶみ

お料理が終わるとスマホ、赤ちゃんをあやした後はスマホ、テレビを見たあとはスマホ・・。ママはスマホばっかり見ていて自分のことを全然見てくれない・・と困っているカンタロウ君がしたことは?

ママが我が子をギュッと抱きしめたくなる。ちょっぴり切なくて温かい内容の絵本です。


そして2つめの場面です。4歳くらいと1年生くらいの男の子2人を連れた親子が乗ってきました。

車内は少し満員の中、親子は立っていました。子どもの声が大きく、ゲームの音も出しながら過ごしています。「少しうるさいな…。」と感じていたとき、周りの乗客も同じように視線を向けていました。

するとお父さんは「うるさい」と一喝!そしてまた騒がしくなると「うるさい!」と両親で一喝!

聞いていると何度も注意をしていたのですが、その注意の中には・・・

【なぜ静かにしなければいけないのか】【公共の場ではどのように過ごさなければいけないのか・どのように過ごしたらよいのか】を話したり、考えさせることはなく、ただただ「うるさい」と注意をされているだけでした。子どもは、なぜそうしなければいけないのかを教えてもらったり、自分で考えることで学んでいきます。保育園や家庭でも「自分で考える・一緒に考える」という経験や学びを大切にしていきたいですね。


(森戸)
2018年2月