平和を作るのは子ども達
5月20日~22日の間、香港で行われた
「2017 モンテッソーリ・アジア 香港大会」に参加してきました。
私もお世話になっている、4名の講師の先生方が発表されました。
テーマは「平和教育としてのモンテッソーリ教育」です。
モンテッソーリ教育を生み出したマリア・モンテッソーリは
「平和は、政治やイデオロギーではなく、教育によってのみ達成することができる」
と述べているように、モンテッソーリ教育の最終目標は、平和なのです。
『世界は今、平和でしょうか?』
講師の先生の一人が、問いかけました。
皆さんはどう思いますか?
「テロ」という言葉が一般的になり、世界各国でたくさんの死傷者が出るテロが起こっています。
日本にミサイルが飛んでくる可能性がある場合に
国民に知らせるための「Jアラート」というシステムができました。
平和でないとすれば、平和を構築するために私たちに何ができるでしょうか?
それは、これからの未来を作る子ども達をしっかりと育てることです。
しかしそれは、賢くてルールを守れて手のかからない完璧な子どもを育てることではありません。
平和を構築するためには「多様性を受け入れる姿勢」が大事になります。
具体的には「様々な違い」を知っている子どもに育てることです。
モンテッソーリ教育の文化教育という分野では、
世界や生物、歴史や化学などさまざまな分野を子ども達の興味や関心に応じて、
いろいろな視点から紹介し、多様な見方を育むことを一つの目的としています。
ここで大事なのは「ありのままを紹介する」こと。
海外に行くと、つい
「日本とはここが違うよね。日本の方がいいよね。」
という話になりますよね。
実際、私も今回初めて香港という場所に行って、町の雰囲気やホテルの設備などに対して
「やっぱり日本がいいな~」と思って帰ってきました。
しかし、ありのままを紹介するということは、この「日本のほうがいいよね」とは言わないということです。
子どもと一緒に新たな文化を知ったなら、「ここはこういう文化なんだね」でいいのです。
どっちの方が優れている、劣っている、そういう見方を大人の主観で子どもに与えてしまうのはとても危険です。
子どもは物事の良し悪しを知って生まれてきません。
(例えば、机の上に登ることが良くないことだというのは、
登った時に「登ったらいけない」と伝えられて初めて知るのです。)
それは、生まれた後の世界で大人や周囲の人の反応や教えによって身に付けて行くことなのです。
だから私たち大人は、もちろん良くないことは良くないとしっかり伝えるべきですが、
それはその人の感情や主観であってはならないのです。
日常の中でも、様々な気づきを子どもと共有することがあるかと思います。
そんな時は、「〇〇なんだね~」と事実をありのままに共有してみましょう。
そういう大人の関わり方が「違いはあってもそれでいいんだ」という
多様性を受け入れる姿勢を育てることになるでしょう。
平和のためにできること、今日から一緒に始めてみましょう!
(新子)
「2017 モンテッソーリ・アジア 香港大会」に参加してきました。
私もお世話になっている、4名の講師の先生方が発表されました。
テーマは「平和教育としてのモンテッソーリ教育」です。
モンテッソーリ教育を生み出したマリア・モンテッソーリは
「平和は、政治やイデオロギーではなく、教育によってのみ達成することができる」
と述べているように、モンテッソーリ教育の最終目標は、平和なのです。
『世界は今、平和でしょうか?』
講師の先生の一人が、問いかけました。
皆さんはどう思いますか?
「テロ」という言葉が一般的になり、世界各国でたくさんの死傷者が出るテロが起こっています。
日本にミサイルが飛んでくる可能性がある場合に
国民に知らせるための「Jアラート」というシステムができました。
平和でないとすれば、平和を構築するために私たちに何ができるでしょうか?
それは、これからの未来を作る子ども達をしっかりと育てることです。
しかしそれは、賢くてルールを守れて手のかからない完璧な子どもを育てることではありません。
平和を構築するためには「多様性を受け入れる姿勢」が大事になります。
具体的には「様々な違い」を知っている子どもに育てることです。
モンテッソーリ教育の文化教育という分野では、
世界や生物、歴史や化学などさまざまな分野を子ども達の興味や関心に応じて、
いろいろな視点から紹介し、多様な見方を育むことを一つの目的としています。
ここで大事なのは「ありのままを紹介する」こと。
海外に行くと、つい
「日本とはここが違うよね。日本の方がいいよね。」
という話になりますよね。
実際、私も今回初めて香港という場所に行って、町の雰囲気やホテルの設備などに対して
「やっぱり日本がいいな~」と思って帰ってきました。
しかし、ありのままを紹介するということは、この「日本のほうがいいよね」とは言わないということです。
子どもと一緒に新たな文化を知ったなら、「ここはこういう文化なんだね」でいいのです。
どっちの方が優れている、劣っている、そういう見方を大人の主観で子どもに与えてしまうのはとても危険です。
子どもは物事の良し悪しを知って生まれてきません。
(例えば、机の上に登ることが良くないことだというのは、
登った時に「登ったらいけない」と伝えられて初めて知るのです。)
それは、生まれた後の世界で大人や周囲の人の反応や教えによって身に付けて行くことなのです。
だから私たち大人は、もちろん良くないことは良くないとしっかり伝えるべきですが、
それはその人の感情や主観であってはならないのです。
日常の中でも、様々な気づきを子どもと共有することがあるかと思います。
そんな時は、「〇〇なんだね~」と事実をありのままに共有してみましょう。
そういう大人の関わり方が「違いはあってもそれでいいんだ」という
多様性を受け入れる姿勢を育てることになるでしょう。
平和のためにできること、今日から一緒に始めてみましょう!
(新子)